本日、サイトビジットが展開する資格試験のオンラインサービス「資格スクエア」は学習スペースを運営するブックマークス、ARIA、おおうらと業務提携したことを発表した。ブックマークスは東京と神奈川を中心に「勉強カフェ」を9店舗運営し、ARIAはブックマークスの系列で大阪で「勉強カフェ」を運営している。おおうらは、大阪で「自習室うめだ」を8店舗運営している。「オンライン講座とリアルの学習スペースとつなげることでユーザーの学習意欲を高めることが今回の業務提携の目的です」とサイトビジットはTechCrunchの取材に答えた。
サイトビジットは2015年2月から司法試験を始めとする難関資格の取得に向けたオンライン講座「資格スクエア」を提供している。自社で撮影した授業の動画配信に加え、勉強を効率化するための機能も複数揃えているという。例えば、レジュメの編集機能、憲法などの情報の参照機能、単語帳の作成や質問機能などだ。「資格試験の勉強に必要なテキスト、講義や機能を揃え、勉強がオンラインで完結できるようにするのが目標です」と資格スクエアの担当者は話す。
今回の学習スペースとの提携で、オンライン講座とユーザーのリアルの場での学習をつなげたい考えだ。資格スクエアの主なユーザーは30代でキャリアップのために資格に挑戦したいという人が多いが、職場や自宅では勉強に専念できる場所を確保することが難しいという。学習スペースを利用することでユーザーは学習に最適な環境で勉強に取り組めるだろうと担当者は話す。
また、オンライン学習は一人での学習となるため、モチベーションを保つのが難しいという。資格スクエアはこれまでもユーザーの学習モチベーションを高められるリアルの場での講座やイベントを多数開催してきた。ユーザーがオンライン講座の講師や他のユーザーと交流し、勉強方法といった情報交換や目標を共有をすることで学習モチベーションの維持になるという。今回の提携した学習スペースでも、ユーザー同士の交流が起きモチベーションの維持が期待できると話す。
既存ユーザーのモチベーション維持に加え、資格スクエアは学習スペースとの提携で潜在的なユーザーとの接点を増やしたい考えだ。資格スクエアには、受講を考えているがオンラインサービスを利用することへの不安や自分に合った講座なのか分からないといった相談が多く寄せられているという。電話での相談も受け付けているが、資格スクエアのスタッフと直接会って相談できる場を学習スペースに設けることで不安を払拭したいと資格スクエアは話す。
資格スクエアの会員数は現在7000名ほどだという。今のところ首都圏のユーザーが多いが、問い合わせに関しては全国各地からあるそうだ。今回は東京と大阪の学習スペースとの提携だったが、今後全国展開することも視野に入れていると担当者は話している。