数年前にKickstarterで70万ドル近くを集めたコーヒーマシンのBonaverdeが、今年のCESのステージに登場した。それは、豆を煎ることから始まり、それを粉に挽き、コーヒーを淹れるまで計15分という、これまでになかった高速自動機だ。
Kickstarterの支援者が何千にもなったとき、彼らの期待にちゃんと応えるのはたいへんである。Bonaverdeは今でも、同社のスマートコーヒーマシンを作って支援者に送る、という作業を毎日続けている。でも、そのあとの計画もある。
Bonaverdeの協同ファウンダHans StierはCESのステージで、同社は単なるハードウェア企業ではない、と述べた。今後に関して考えているのは、消費者とコーヒー生産農家を直接結びつけることだ。今でも、生豆(なままめ)は商社などからでなく、生産者から直接仕入れている。それを、同社のマシンがローストして挽く。
もうひとつ考えているのは、マシンの小型化。会社の自分のデスクでも気軽に使えるようなBonaverdeコーヒーメーカーだ。
Bonaverdeがここまで来るのに、苦労も少なからずあった。ある社員が、設計図をすべて持ってドロンしたこともある。しかしそれでもBonaverdeは、今後とも、コーヒー消費形式のディスラプトに邁進するつもりだ。