和製githubなどエンジニア向けのコラボレーションサービスcodebreak;がオープン

高所得者層向けの転職サイトを運営するビズリーチが、新たにエンジニア向けのコラボレーションサービス「codebreak;(コードブレイク)」をオープンした。codebreak;にはGitホスティングサービスのgitBREAKや招待制のミートアップ・交流会を開催できるcafeTERIAといったサービスが用意されている。

codebreak;には今後もエンジニアに役立つサービスを追加していく予定だが、第一弾として上記の2つのサービスがリリースされた。

gitBREAKはgithubbitbucketのようなgitレポジトリを提供する。特徴的なのは、サービスの利用は全て無料という点だ。githubはプライベートレポジトリ数に制限をかけているし、bitbucketはオープンなレポジトリの人数に制限をかけ、制限を越えると有料としているが、gitBREAKでは利用料を払う必要は無い。また、このサービスに関しては今のところマネタイズする予定はないそうだ。

ビズリーチは今までに高所得者層向けの転職サイトBIZREACH、昨年ジャフコから5億円を調達した高所得者層向けECサイトのLUXA*といったサービスを提供してきたが、なぜ今回エンジニア向けのサービスを提供することになったのか。(*LUXAはビズリーチから分社化された)

ビズリーチ代表取締役社長の南壮一郎氏は「自分がインターネット企業を作る上で一番苦労したのは良いエンジニアと出会うことだ。ITが普及してきているのに、良いエンジニアの数はあまり増えていなことは問題だと感じ、解決したいと思った。」と語る。

南氏はエンジニアがもっと情報共有をして、コラボレーションすることで、さらに良いITエンジニアが増えるのではないかという。

エンジニア向けのサービスではQiitaのような知識を共有するものもあるが、gitレポジトリを始めに選んだのは「自分たちが一番困っていることは他のエンジニアも困っていると思ったからだ。」とビズリーチCTOの竹内真氏はいう。既述の通り、世界のサービスを見ても成果物を無料で保存できる場所がないため、自分たちで作ったのだそうだ。

またcafeTERIAは企業等の主催者がエンジニアを招待してミートアップを開催するためのサービスだ。オープンな勉強会は参加者の中で一番スキルの低い人に合わせることが多く、スキルの高い人にとって有益な情報というのはあまり無いことがある。だから、招待制にすることでエンジニアのレベルに合ったミートアップを開催し、価値の高い情報を提供してもらいたいという。

今後はgitBREAKやcafeTERIAの他にも、エンジニアを支援するサービスを提供し、エンジニアが集まりコラボレーションできる場を作り上げていく予定だ。


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。