【本稿の執筆者はMark Lelinwalla】
Teslaのオートパイロット機能は、会社が気付いている以上に大きな問題かもしれない。先週金曜日(米国時間7/1)にデトロイトの画廊オーナーの2016年Tesla Model Xがペンシルベニア・ターンパイクで衝突して転倒した際、彼は事故当時車はオートパイロットモードだったと警察に伝えたと、Detroit Free Pressは報じた。
Model Xを運転していたAlbert Scaglioneと、義理の息子、Tim Yankeのふたりとも、ピッツバーグから東100マイルの場所で起きた事故から生還したが、Teslaのオートパイロットモードに対する監視の目は厳しくなるばかりだ。TeslaはElectrekに対する声明で、「事故当時にオートパイロットが作動していたことを示唆するデータはなく、顧客から連絡があるまで会社はこれ以上調査ができない」と語った。
Free Pressは、ペンシルベニア州警察の事故報告書によると、Model Xは「道路右」のガードレールに衝突し、「その後東方向レーンを横切ってコンクリート製中央分離帯にぶつかり東方向レーン上に転倒した、と報じている。Scaglioneは警察に、彼のModel Xが事故当時オートパイロットモードだったと伝えたとされている。
この事故の一日前、幹線道路交通安全局(NHTSA)はフロリダで起きた5月7日の死亡事故の調査を開始したばかりだった。その事故でTesla Model Sのオーナー、Joshua D Brownは同じ機能を作動させていた。7月5日にTeslaは、5月7日の事故について発生から9日後に規制当局に報告したと主張した。
NHTSAがフロリダのオートパイロット関連死亡事故を徹底的に調査しなくてはならないのと同様、ペンシルベニア州警察も、Model Xのオートパイロットが誤動作したかどうかを、詳しく調べる必要がある。現場の状況を報告した警察官、Dale VukovichはFree Pressに対して、別の車一台を巻き込んだこの事故に関して彼はScaglioneに出頭を命ずるだろうと話したが、罪状は明らかにしなかった。
今回のModel Xの事故について知る以前、Tesla CEO Elon Muskは、Brownの死に哀悼の意を表した後、これをリツイートした。
今度は何と言うのだろうか?
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)