Googleの今朝(米国時間7/27)の公式発表によると、同社は最大6名までの家族がGoogle Playの購入アイテムを共有できる制度 “Family Library”を立ち上げる。それらはムービー、テレビ番組、アプリ、ゲームなどで、使用できるデバイスは主にAndroidの携帯とタブレットだが、このほか、WebやiOS、Roku, Android TV, スマートテレビなどで共有できるアイテムもある。
一方、音楽は、前に発表されたGoogle Play Musicのファミリープランにより、最大6名までの家族がストリーミングできる。
Family Libraryはかなり前から噂されていたし、7月初めにスタートしたという誤報もあった。
でもGoogleの公式声明では、立ち上げはあくまでも今日からだ。
このサービスは数日後にはオーストラリアとブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、日本、メキシコ、ニュージーランド、イギリス、アメリカで利用できるようになる。
これと並行して、Google Play Musicのファミリープランの適用国が増える。この月額14ドル99セントのサービスはこれまで、アメリカとイギリスとオーストラリア、フランス、ドイツ、ブラジル、カナダ、日本だけだっが、これからはアイルランド、イタリア、メキシコ、ニュージーランドでもWebやAndroidデバイスから会員登録できる。
Family Libraryを利用したい人は、Play Storeでその設定と構成を行う。まず、一人を“Family Manager”に決め、それからほかのメンバーを加えていく。Family Managerは、メンバーの加除権限のある大人だ。また、家族の購入が課金される場合の決済情報も入力する。
メンバーの購入アイテムはデフォルトでは全員で共有可だが、選択的共有もできる。たとえば、お父さんの戦争映画のコレクションを、子どもに見せたくないこともあるだろう。ママの大好きな、うそっぽいラブコメもね。また、すべてをシェアしている場合でも、個々のアイテムをノン・シェアに指定することができる。
親が子どものデバイスにParental Control(視聴制限)を設定していると、Family Libraryはそれを尊重する。たとえば成人映画には、子どもに勝手にアクセスしてほしくないだろう。
AppleのFamily Sharingサービスと同じく、子どもの購入リクエストを親が承認/不承認できる。ただし承認は、親が自分のパスワードを子どものデバイスで入力する、という面倒なやり方だ。このやり方だけは、変えるべきだね。
GoogleのFamily LibraryがAppleのサービスと違うのは、Google Playは利用がGoogle自身のプラットホームに限定されないことだ。ムービー、テレビ番組、本などは、Androidだけでなく、WebやiOS上のGoogleのアプリからでも視聴できる。またムービーやテレビ番組は、Rokuやスマートテレビなど、Google Play Movies & TVアプリが動くところならどこでも視聴できる。
Google Playの家族企画担当マネージャーEunice Kimによると、“Playは本質的に多くの場所から利用でき、そのことは、ユーザーの選択の自由や柔軟性という点できわめて重要だ”、という。
彼女はさらに加えて、Family Libraryには柔軟性に富んだ課金プランがある、と言う。一枚のクレジットカードで家族全員の支払いをするだけでなく、個々の家族がギフトカードやGoogle Walletなどで自分の支払いをすることも、できるのだ。
注記: 音楽はGoogle Play Musicのファミリープランで共有され、このFamily Libraryでは共有されないことをあらためて明記した。