アップルはiPhone 7の需要に全力で応えようとしているが、それは今年度中は難しいかもしれない。同社CEOのティム・クックは第4四半期の決算に関する投資家の質問に答えてそう述べた。
「断定するのは難しいが、iPhone 7は大丈夫と思います。しかし、iPhone 7 Plusについては難しいかもしれない。今の時点で間に合うと言うのはやめておきましょう、両機種に対する潜在的需要はとても大きいですが、特にiPhone 7 Plusについては発売の際に予測した需要を遥かに上回っています」
「製造したもの全てが売れていく状態で需要を測るのはとても難しい。この四半期中に状況は明らかになると思うが、この四半期で私たちは成長軌道に復帰することを示せるようになると思っていますよ、とても調子は良いのです」と、クックは述べた。
アップルのiPhoneの売れ行きは鈍化しているだけでなく年度をまたぎ数四半期に渡って減少している。これはスマホのエコシステムがほとんど飽和点に達していることに拠るところ大である。特にアップルはマーケットのハイエンド・ユーザーをターゲットにしているのでなおさらだ。しかもアップルは他の会社からも価格競争で挑戦を受け続けているのだ。
「現在iPhone 7と7 Plusの供給量が律速になっています。なので競合相手のことを聞かれても、それに関しては答えられません。というのも私たちは作ったものがすべて売り切れてしまう状態だからです」と、アップルCFOのLuca Maestriは言った。「すべてに関して全体という観点で見るのであれば、つまり私たちは会社全体として考えますから、その場合収入は増加が見込めます。特定の部門がどうこうといった、個別の製品に立ち入ったりはしません。iPhoneが前進軌道を描いているということは自信を持って言えるでしょう」
既にiPhone 7 Plusの出荷には多大な遅れが発生しておりそれは需要が供給を圧倒的に上回っているからだ。今iPhone 7 Plusを買おうとすれば発送までに最大数週間かかるかもしれない。アップルは必死になって可能なかぎりのiPhone 7 Plusを清算しようとしており、この需要を満たす方法を見つけることが大変重要であることは疑う余地がない。
アナリストからの質問は結局のところこうだ。「供給に関して、今四半期の終わりまでに需要を満たすことが出来ますか?」
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(翻訳:Tsubouchi)