FCC〔アメリカ連邦通信委員会〕は商用航空路線の飛行機の中で乗客が携帯電話に向かってがなり立てることを望まないことを明らかにした。 FCCのアジット・パイ委員長は飛行機の中では静寂が確保されるべきだと考えている。パイ委員長はアメリカ人の大半も同じ意見だと確信している。パイ委員長はFCCに対し、飛行中の携帯電話による音声通話を解禁する2013年の計画を最終的に破棄するよう命じた。
念のために断っておくと、これは飛行中にモバイル・デバイスを利用することとは無関係だ。厳密に音声通話のみに関する禁止だ。パイ委員長の公式(私的感情も混じっている雰囲気だが)声明は以下のとおり。
アメリカの航空機のパイロット、客室乗務員、乗客の大半は飛行中に携帯電話の使用を認めようとする計画に反対だと思う。2013年に始まったこの誤った案をFCCがこれ以上検討することは公衆の利益に合致しないと信ずる。アメリカ人は、私と同様、1万メートルの上空では静寂が尊重されるべきだと考えているはずだ。規制緩和案を最終的に破棄することはアメリカの公衆の勝利だ。
パイのFCC委員長としての通信政策に関して賛否の議論があるのは事実だが、この決定ばかりは誰もが賛成するだろう。最初に規制緩和案が発表されたときから反対の嵐だったが、その後もさして変化はなかったはずだ。
画像:: Francisco Rama / EyeEm/Getty Images
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)