7月にもうわさがあったiPhone SEの後継機について、台湾の国営メディアFocus Taiwan(中央通信社)は匿名ソースからの情報として、来年2018年の第1四半期(1月〜3月)に出荷予定であると伝えています。
ただし、新型iPhone SEは成長の見込めるインド市場に重点を置くため、まずインド向けに出荷。ほかの世界市場にはその後に出荷予定としています。
Focus Taiwanが得たという情報によると、すでにアップルの主要サプライヤーの一つWistronが5月から新型iPhone SEの生産を開始しているとのこと。Wistronはインドのバンガロールに製造工場があり、そのために選ばれたようです。
アップルがインドに注目していることは、8月1日にティム・クックCEOが投資家会議にて「より多くのエネルギーと資金をインド市場の拡大のために注ぎ込んでいる」として公表済み。
実際、2016年にはインドのスマートフォン市場が3億人を突破し、出荷台数も前年比で18%も伸びています。そしてアップルも2015年の200万台から250万台へと飛躍してはいるものの大きく遅れを取っているとの調査もあり、同社がインド市場に力を入れる方針にもうなずけます。
下記グラフはインド市場においてインド国産端末がシェアを大幅に下げ、そこに中国製スマホと海外産端末がなだれ込む激戦区となっていることを示すもの。
そのためインド市場を最優先すべく、新 iPhone SEはまずインドに出荷すると説明されています。もともと発展途上国向けのエントリーモデルとされたiPhone SEだけに、他の市場がお預けを食らうのも仕方ないかもしれません。
さらにインドのテックサイトTekz24によれば、新型iPhone SEのスペックはiOS11でA10プロセッサ(iPhone 7と同等)、2GBのRAM、4〜4.2インチのディスプレイで、内蔵ストレージは32GB/128Gで約1700mAHのバッテリー。ベゼルはiPhone 7のように、わずかに狭くなると報じられています。
日本でもSIMフリースマホとして注目度の高いiPhone SE。ほぼiPhone 7と同等のスペックで、懐かしむ声もある4インチのお手頃サイズがリリースされれば、iPhone 8(仮称)を上回る人気機種になるかもしれません。
Engadget 日本版からの転載。