CAMPFIREが知人・友人限定で支援を集める「polca」をリリース——審査不要、30秒で企画開始

主力のクラウドファンディングサービスに加え、最近では仮想通貨取引所「FIREX」や企業向け融資サービス「CAMPFIRE レンディング」をリリースするなど、様々な資金調達の方法を提供してきたCAMPFIRE。そんな同社が次に始めるのは、友人や知人を対象にお金を集めることのできるプラットフォームだ。

CAMPFIREは8月10日、友人・知人に限定して支援を募ることのできるサービス「polca(ポルカ)」をリリースした。このサービスは従来のクラウドファンディングをより手軽に、かつ支援を募る対象を知人に限定したもの。同社では友だち(friend)から資金調達(funding)をするため、「フレンドファンディング」サービスという打ち出し方をしている。

polcaのリリースに至った背景には、クラウドファンディングサービスを運営する中で「より気軽に資金調達をしたい」「不特定多数の人に企画が公開されることに抵抗がある」といった声が届いたことにあるという。

そのためpolcaでは「タイトル、写真、目標金額、おかえし」の4つの項目を設定すれば、審査や手続きの必要はなく、すぐに企画が開始。企画立ち上げの所要時間は約30秒ほどで従来のクラウドファンディングには無い手軽さが特徴だ。企画ページは一般公開されず、参加して欲しい人にページのURLをシェアすることで資金集めがスタートする仕組みになっている。

設定できる目標金額は300円〜10万円まで。募集期間の設定は不要で、仮に目標金額を達成しなかった場合でも集まった資金は全額受け取ることができる。

CAMPFIRE代表取締役社長の家入一真氏は、polcaについて次のように語る。

「友人のサプライズバースデーを開催したい、社内にコーヒーメーカーを買いたい、知見を深めるために海外に行きたい、など、友達や仲間などの間で、コミュニケーションが生まれるこれからのお金集めのカタチがあるんじゃないかと信じています」

「当面は決済手数料など含めすべて無料とさせて頂きますが、これは1人でも多く1円でも多くお金が流通する世界を作るため、そしてより大きな経済圏を作るために、必要なマーケティングだと考えています。仮想通貨事業、レンディング事業など、クラウドファンディングを核として事業を拡大してきましたが、ポルカを通じて個人と個人がつながる大きな経済圏を作っていきます」

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TechCrunch Japan

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