今年も熱気あふれるイベントとなった、TechCrunch Tokyo 2017。中でもイベントの目玉、スタートアップバトルはファーストラウンドから大盛況で、応募113社の中からファイナリストとして選ばれた6社のスタートアップは、いずれ劣らぬすばらしいピッチを繰り広げた。そのファイナリストのうちのひとつで、審査員特別賞をはじめ3つの賞を受賞した東京ロケットが11月29日、建設現場と職人をマッチングするアプリ「助太刀くん」のiPhone版をリリースした。Android版のリリースも数週間以内に予定しているという。
助太刀くんは、建設現場での仕事を受発注できる、現場と職人のマッチングアプリだ。職人は「職種」と「居住地」を入力するだけで、自分の技能に適した仕事の案件をプッシュ通知で受信することができる。また、現場監督は、現場ごとの細かい条件を指定すれば、職種やスキルなどが合った最適な職人に仕事を依頼することができる。
工事完了後は、現場・職人がお互いに5段階評価を行い、評判のよい業者・職人が評価される仕組みになっている。ほかにも、現場の勤怠管理や、勤怠データをもとにした請求書発行の代行サービスも提供。取引があった相手との連絡のためのリスト(電話帳)やメッセンジャー機能も備えている。
料金は、マッチングの基本機能が月2回までに制限され、メッセンジャーと電話帳機能が使える「助太刀ベーシック」は無料。ベーシックに加えて、マッチング回数が無制限で、勤怠管理、請求書代行、現場を優先表示できる「助太刀プロ」が月額1980円となっている。
東京ロケットは、自身も長らく建設業界にいたという代表取締役CEOの我妻陽一氏が、2017年3月に設立。8月にはジェネシア・ベンチャーズとKLab Venture Partnersから総額5000万円を調達している。