山ほどある写真共有アプリの中で健闘するKeepSafe, 写真を‘見せる’よりも‘見せたくない’で成功

KeepSafeは、携帯の上にパスワードで鍵をかけられるフォトギャラリーを作る。その同社がこのほど、Floodgateが率いるラウンドにより340万ドルを調達した。これまでの成長により同社のユーザ数は1300万名に達し、うち600万は毎月アクティブだ。

あまり適切な言い方ではないが、KeepSafeの市場はSnapchatのそれとやや重なっている。Google Playストアのリビューには、こんなのが多い: “やばい写真を隠しておくのにベスト”、“セックスの写真を子どもに見られたくない人にはいいね”。

どうやら、自分の携帯を子どもに使わせる親が多いらしいね。そしてそのとき、アダルト的なコンテンツを見られたくないのだ。

とはいえ、このアプリのファウンダZouhair Belkouraの以前からの口癖は、“Keepsafeはもっと日常的な目的で使われている。たとえば仕事関連のスケッチやアイデアを友だちや家族など個人的な写真とは別にしておきたい、とかね”、だ。

でもこれまでは、プライバシーを重視するソーシャルネットワークや写真共有アプリはどれも、FacebookやInstagramなどに対し苦戦してきた。KeepSafeは、多くの人や親たちが、それらの人気写真アプリに対して感じていた問題を、うまく解決したようだ。

立ち上げはわずか1年半前だから、600万の月間アクティブユーザ数は立派なものだ。

今回の資金調達で、FloodgateのMike Maplesが取締役会に加わる。これまでの投資家Asset ManagementとStriveなども、今回のラウンドに参加した。

新たな資金は技術者の増員と製品開発部門の充実に充てたい、という。同社の売上源は、偽のPINロック画面がある、などの有料サービスだ。ふつうのPIN画面に加えて偽のPIN画面が欲しい、なんて根性は私には理解できないけど、秘密保持のためには念には念を入れたい、という人も世の中にはいるんだね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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