HTML5によるクロスプラットホームなUI作成を支えるプラットホーム、Telerik社のKendo UIが今日(米国時間7/17)、大幅なアップデートを行い、さまざまなスピード向上策とともに、新たにフラットなUIスタイルを導入した。そのほか、このフレームワークのデータ視覚化機能が改良され、またモバイルアプリケーションでFacebookふうの引き出しメニューを利用できるようになった。
今日のアップデートでいちばん目を引くのは、フラットなUIテーマの導入だろう。TelerikのBrandon Satromによると、ドロップシャドウなどの装飾要素がないのでパフォーマンスが約30%向上するという。しかもテーマの指定を変えるだけで使えるから、Kendo UIを使っている既存のアプリケーションにいっさい手を加えることなく、この最新のUIパラダイムを実装できる。Kendo UIを使うときのデフォルトのテーマは、目的デバイス上のネイティブのスタイルにマッチするものになるが、それをフラットスタイルに変えるのは簡単である。
そのほかのスピード向上策としては、Satromによると、モバイルアプリケーションの遷移が200%速くなり、ビューの遷移もよりきびきびと変わるようになった、という。
このほか、今回のアップデートではHTML5のCanvasを使ってチャートを描けるようになった。今でもサポートしているSVGによるチャートに比べると、描画がかなり速くなった。さらに、QRコードと、9種類のバーコードフォーマットがサポートされた。そしてこれからは、ポーラーチャートやレーダーチャートも描ける。
ウィジェットとしては、本格的なスケジューラウィジェットが新たに加わった。まだ既存のカレンダーとの連携ができないが、次のアップデートではサポートされるとのこと。
今日のデベロッパはクロスプラットホームな開発のためのツールの選択肢がとても多いが、それらの中でもKendo UIは正道を歩んでいると思える。同社によると、これまでのグローバルなダウンロード数は20万あまりに達する。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))