会社でGoogle Driveを使っている人は多いと思うが、実はGoogle Driveは、同社の‘エンタプライズ’サービスの一環でありながら出自が消費者サービスなのでファイルレベルのセキュリティが完全でない。しかしそこが、独自のファイルサーバ技術を持つEgnyteの出番となる。このたびEgnyteとGoogleが提携して、企業が全社的に利用できアクセスできるプラットホームを提供することになった。
EgnyteのファイルハブがGoogleのドキュメントをクラウドやオンプレミスで読み、それらをフォルダのレベルで保安を図る。たとえば企業は[財務]という名前のフォルダを作り、そのセキュリティを確保できる。パーミッションはサブフォルダのレベルで与えられるから、自分の所属部署の会計情報しか見られない、という状態を作れる。ドキュメントのシンクはEgnyteのファイルハブ全体に対して行われる。ビジネスパートナーにアクセスさせるべきドキュメントはPDFで提供し、PDFレベルのセキュリティ設定を行う。またEgnyteは完全なオーディットトレイルを残すので、個々のファイルのアクセス履歴がすべて分かる。
というわけでEgnyteという層をかぶったGoogle Driveは、企業が安心して使えるファイルシステムになる。ただし、ネットワークに接続されたGoogle Driveのファイルにオフラインでアクセスしようとすると、限界を露呈する…オフラインアクセスにはChromeのプラグインを必要とするので、どのブラウザからでも、とはいかなくなる。今ほかのブラウザへも対応努力中だが、それが実現するまでは利用が制限される。
Egnyteのサービスには、最初から企業向けに作られたプロダクトの強みを見る思いがする。一人のユーザではなく、社内の全員あるいは複数の部署が利用することを、最初から前提として、作られているからだ。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))