自分の自己を定量化する*のには飽きた? では、ご自分のペットを定量化するのはどう? FitBarkはFitbitのようなヘルストラッカー(health tracker, 健康追跡機)だけど、それを使うのはあなたの運動不足のイヌ科のお友だちだ。本誌はこの(率直に言って)少々イカれたギズモを、この前5月に取り上げたことがある。それは、TechCrunch Disrupt NYのHardware Alleyに登場したときだ。しかし今回はKickstarterに現れて、これを一般商品として売り出すための資金を募集している。懲りずに。〔*: 自己を定量化, quantifying self, 自分(状態、能力、ほか)を量==数値で表すこと。〕
FitBarkがKickstarterに登場するのは、これが二度目だ。Gigaomによると、前回はビジネスモデルを再検討するために資金募集を途中で取り下げた。そして今回は、前回のような月額会費制ではなく、ふつうの売りきりタイプで再登場した。Kickstarterからなら69ドル、一般小売価格は99ドルだ。
最初の製造コストを得るための目標額は35000ドルだが、まだ期限まで31日あるのにすでに30000ドルを突破している〔日本時間7/26 19:00〕。みんな、すこし頭がおかしいのか、それともすごく真剣なのか。この、“公園を一周しましょう”マシンが最初の製造費用を獲得することは、もはや絶対確実だ。
でも私がイカれてると言ったのは半分冗談で、ペットオーナーのお金を釣り上げようとねらうヘルストラッカーは、これが初めてではない。WhistleはすでにシリーズAで600万ドルを獲得し、わずか1か月前に99ドルの犬用着脱型アクティビティトラッカーを発売した。またTaggは、GPS内蔵のアクティビティトラッカーを作っている。アクティビティ+ロケーショントラッカーだ。だから、ペットのために費消されるお金を無視したいなら、自己責任で。
それで、FitBarkは一体何をするのか? 犬の首輪につけてやると、毎日の運動量をチェックして、そのデータをFitBarkのサーバに送る(ユーザのスマートフォンがその圈域内なら)。圈域外なら、FitBarkの専用ベースステーションを買って、外出時には犬を監禁しておく。このベースステーションを使うやり方では、家にいなくても、いつでもリモートで犬の運動量をチェックできる。ただし、お犬様用に運動場のように広大なマンションを買ってあげましょう。犬のための便利屋さん、ドッグウォーカー(犬の散歩師)を頼んでもいいかも。FitBarkはユーザから送られてきたデータを分析して、今後の目標運動量などをアプリ経由で教えてくれる。ここまでは、きわめて正常。
しかし、ほんとうにイカれてると思うのは、FitBarkでは人間が自分のフィットネスと犬のフィットネス運動を比較できるのだ(同社は両者を“一体化する(unify)”と言う)。自分の忠犬よりもうまく痩せられたら、満足し、自慢しても良いのである。
FitBarkはまた、既存の人間用フィットネストラッカーのAPIを利用してご自分のフィットネスレベルとあなたの犬のそれを、一緒に見ることのできる、初めてのプラットホームです。FitBarkはそもそもの最初から、あなたのNike FuelbandやFitbit、Withings Pulse、Bodymedia Fitなどからの入力をシームレスに受信できるように、作られております。今後、新たなAPIを知り、あるいはパートナーシップの機会が増えるたびに、対応機種は増やしてまいります。あなたが愛犬家であるだけでなく、ご自分のための熱心なフィットネス愛好家でいらっしゃるなら、この機能をお気に入りになられると思います。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))