— SEO Japan
Googleで何かを検索した際、検索結果の横にレビューの星印を見たことがあるのではないだろうか?
こんな感じで。
果たしてこれはクリック数の向上に貢献しているのだろうか?
過去に「Which Types of Special Proof Work Best?」という調査を実施したこともあり、我々は検索結果のCTRを増やすための方法としてレビューの星印が有効であるかを検証した。
検索結果にレビューの星印が表示されていることで、クリック・スルー・レート(CTR)にはどのような良い影響があるのだろうか?あなたのビジネスにどのような影響を与えているのだろうか?私たちはCXL Instituteの研究によるたしかなデータを基に、これらの質問に答えたいと思う。
私たちの研究は、自動車ガラス交換・修理の会社であるBelron Internationalと共同で実施されることになった。
結果サマリー
この研究では検索結果にレビューの星印があることによって、CTRが約35%も改善したという結果が得られた。
我々はBelronの「the Western market(アメリカ西側のマーケット)」と「the European market(ヨーロッパのマーケット)」の2つのマーケットにおける様々な検索画面のCTRの違いを明らかにする調査を行った。
結果として、どちらのマーケットにおいても検索結果のレビューの星印は著しく高いCTRをもたらしていた。
検索結果におけるレビューの星印は西側のマーケットではトラフィックを35%向上させ、ヨーロッパのマーケットおいても、同様のテストで13%トラフィック数を上昇させた。
特記事項
- 西側のマーケットのユーザーは、自然検索結果にレビューの星印が表示されていることでクリックするかしないか迷っている時間が減っているように見えた。
- オーガニック検索検索内でユーザーの関心が最も高かった領域の中でも、レビューの星印が表示されている箇所はクリック率・クリック数どちらも高い傾向があった。
- 西側、ヨーロッパのどちらの調査でも、オーガニック検索の一番上のページにレビューの星印がある場合、著しくCTRが高くなった。
結論
どちらの調査のレビューの星印も自然検索において高いCTRに繋がっていた。私たちのこの気づきから読み取れることは、レビューの星印が良い結果に貢献していることがわかるため、将来SEOはレビューの星印の利用にフォーカスするであろうということだ。
背景
この研究で、私たちは二つの異なったマーケット、アメリカ西部マーケットとヨーロッパのマーケットにおけるSERPの実験をし、比較することにした。他国や他言語で同様の実験を行うために二つのマーケットを対象とした。
ブランド用語がもつブランド力がテスト結果に悪影響を与えないようにするために、これらのマーケットでのテストで使用したGoogleの検索ワードは一般的な言葉を選んだ。
私たちは確実な結果を得るために、アイトラッキングとクリックの2つの面から調査を行った。クリック調査に関しても、タスクをこなし、評価を行い、SERPsに触れるという面においてはアイトラッキングと共通している。
- アイトラッキングをすることで、レビューの星印を含むSERPsのコンテンツが訪問者に視覚的にどのようにうつるのかを知ることができる
- その調査によってCTRを測ることができただけでなく、各実験ごとのCTRの統計的な違いを決定するために必要となる被験者の数を知ることができた。
CXL協会の研究所のアイトラッキングの実施手法と結果分析手法は西側のマーケットで用いられ、ヨーロッパのマーケットでは結果分析手法のみが使用された。
調査における検証内容:レビューの星印はSERPsのクリック率を上げるために効果的か。
データの収集方法と運用
範囲
私たちの研究者は、2つのマーケットにおける様々な検索画面のCTRの違いを明らかにする調査を行った。
- 2つの対象マーケット×2種類の実験=4つの実験
- 2つの対象マーケット:西側のマーケットとヨーロッパのマーケット
- 実験の種類の違いとは、それぞれのマーケットのターゲットとなるSERPにおける「レビューの星印の有無」である
- 各実験におけるCTRデータを集めるために、アイトラッキングとクリック調査が行われた
データ
私たちが西側のマーケットにおけるアイトラッキングの結果を分析した基準は、最初に視野が固定されるまでの時間、視野が固定されている平均時間、クリック率、クリック数、最初のクリックまでの平均時間、平均の訪問者数だ。
アイトラッキングの分析によるデータは、星の有無によるCTRの違いを評価し、調査結果分析のために必要な被験者数を決定するために使われた。
数値などの定量データを、表を用いて比較するのと同じように、実験の結果もヒートマップで表示し視覚的な比較を可能にした。
被験者数
アイトラッキングのヒートマップの研究においては、西側のマーケットブランドの検索結果の種類を比較するためにそれぞれ100名にお願いし、全体ではおおよそ200名にお願いをした。
どちらのマーケットにおいても、クリック調査における結果の妥当性を確保するために、およそ500名の参加者を集めた。なお、この被験者数はアイトラッキング調査の結果を分析する前に決定された。
有用性
アイトラッキングの被験者全体でみると、約59%の被験者が分析を行う上で十分なクオリティーを保てており、実験1では60名、実験2では58名のサンプルデータが入手できた。
インダストリー・スタンダード(ニールセン・ノーマン・グループとトビーなど)は30名の被験者をヒートマップの妥当性を担保するのに必要な数だとしている。
調査
こちらは西側のブランド調査の一例となる。ヨーロッパの調査ではBelronの翻訳されたバージョンが使われていた。
参加者に与えられたシチュエーション
北アメリカに住んでおり、フロントガラスの修理が必要になったため、Googleで電話する会社を探している
タスク
検索結果画面を見て、ページ内にある情報からどの業者に依頼するかを検討する。
タスク後の質問
- なぜそのリンク(業者)を選んだのか?
- 過去にフロントガラスの修理を依頼した業者は?
- フロントガラスの修理のために検索をするとき、何を重要視したか?
それぞれの調査結果により実験毎のクリックに関するデータを得ることができた。
他重要情報(実験の種類など)
西部マーケットの検索結果では、メタディスクリプションにレビューの星印を含むページと含まないページをそれぞれ提示した。
これが西部マーケットの検索結果のバリエーションだ。(意図的に一部にぼかしを入れている)
(左側はレビューの星印あり、右側はレビューの星印なし)
Berlonの西部マーケットでのアイトラッキングテストでは、ユーザーの目線が最も長時間向けられていた箇所を観察し、個別の検索結果毎に「関心領域(Area of Interest=AOI)」と関連づけた。
これがAOIの例だ(星がついているものはレビューの星印が検索結果内に含まれているものである)
Belronのアイトラッキングヒートマップを見てみると、ユーザーの視界が検索結果の左上に引き付けられていることが分かる。レビューの星印が無いと、ページ下部に視界が固定されやすいという結果が得られた。
(左側はターゲットのウェブサイトにレビューの星印がある調査、右側はターゲットのウェブサイトにレビューの星印がない調査)
被験者が検索結果のどこを見ているのかが明らかになった後、ユーザーがクリックを行うまでにどれくらいの時間がかかり、どのリンクを最終的にクリックするのかを分析した。
適用範囲
これらの発見が適用されるのは、西部のマーケットとヨーロッパのマーケットの調査に限定される。
他のマーケットにこれらの発見を適用することは容易ではあるが、どの会社も異なる会社であり異なる顧客基盤をもつため、自社のレビューの星印の影響については個別に実験をすべきである。
結論
レビューの星印は間違いなく注目を集める助けとなっている。この調査ではCTRは約35%ほど高まり、レビューの星印がある実験のうち97%がレビューの星印がない実験よりも高いCTRを誇ることが分かった。
Googleの検索結果が活況を呈するにつれて1位表示はどんどん難しくなっているが、レビューの星印はCTRを増加させる良い方法だ。
レビューの星印はソーシャル的な信頼の証明となり、注目とクリックを集めるため、ユーザーは長い時間真剣に検討を行うのである。
この記事は、ConversionXLに掲載された「Do Review Stars on Google Help Click-Through Rate? [Original Study]」を翻訳した内容です。
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