巨大企業たちが世界中で開発しているデータセンターの数を考えると、エネルギー使用量の観点からは少々恐ろしく感じるられるかもしれない。だが本日(米国時間4月4日)Googleは、2017年の実績において、その全消費電力に対応する量の再生可能エネルギーを調達したと発表した。これは良いニュースだが、完全に再生エネルギーだけしか使わないことに比べればそれほど良いニュースでもない。
この区別は重要だ。カーボンオフセットのようなものの購入を考えてみると良い。汚染エネルギーに対応させる形で、彼らは同量の再生可能エネルギーを購入しているのだ。これは理想的な方法ではないが、正しい方向への一歩だ。
Googleの技術インフラストラクチャ担当シニアバイスプレジデントであるUrzHölzleが、同社のブログ記事でこのマイルストーンを発表した。「2017年には、全世界で私たちが消費した1キロワットごとに、同量の再生可能エネルギーを合わせて、Googleのために建築していた風力あるいは太陽光発電所から購入しました。これにより私たちは、この規模でこの偉業を達成した、初めてのパブリッククラウドの会社となりました」と彼は書いている。
そのように自慢しながら、さらに彼は、エネルギー投資に30億ドルをつぎ込み、3ギガワットの再生エネルギーを購入しているGoogleは、この分野で最強の会社であるとライバルたちをも牽制した。それは私たちが期待している類の競争だ。
彼はそのポイントを示すためのグラフも同時に提示している(みんなもビジュアルは大好きだよね?)。
もちろん究極の目標は、世界中の膨大なデータセンターネットワークで、100%の再生可能エネルギーを使用することであり、Hölzleもそれを認めている。「私たちは、エネルギー使用量に『合わせて』という言葉を使っています。なぜなら、私たちの規模の会社を100%再生可能エネルギーで直接『まかなう』ことは、まだ無理だからです。しかし、私たちが消費する1キロワット時のエネルギーに『合わせて』1キロワット時の再生可能エネルギーをどこかの電力網に加えていることは事実です」。
同社はいつか、その全ての必要電力を再生可能エネルギー源から得ることを望んでいるが、それまではこの方法が代替の手段を果す。「この方法は私たちにとっての第一歩でしたが、カーボンフリーの未来に向けて進む私たちの道程における、重要なマイルストーンなのです。私たちは、再生可能エネルギーやその他のカーボンフリーエネルギー源が、実際に毎日毎時間の私たちの活動を支えてくれるところまで、持って行きたいと願っています。そのためには技術、方針、新しい取引構造を組み合わせて取り組むことになりますが、その挑戦を前にして私たちは興奮しています」と彼は書いている。
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(翻訳:sako)