次期Mac Proは2019年に登場。アップル幹部が明かす

eng-logo-20152017年4月に完全新設計のMac Proが予告されてからはや1年。アップルの幹部が「(次世代)Mac Proは2019年の製品だ」とインタビューで語り、発売時期を公表しました。

次世代Mac Proはアップグレード性を重視したモジュラー式(ユーザー自身で内部パーツを換装できる仕組み)となると1年前に明らかにしながらも、発売時期については「年内(2017年)には用意できない」とするに留まっていました。

しばらく続報が途絶えていたなか、最高性能のプロユースMacを求めるユーザーにとっては朗報と言えそうです。

また、プロフェッショナル製品を開発するための「Pro Workflow Team」の立ち上げにも言及。Macのハードとソフトの開発チームが緊密に連携を取り、プロ向けソリューションを提供したい意図が語られています。

Macハードウェア製品マーケティング担当幹部のTom Boger氏は、アップル本社に招いた米TechCrunch編集長に対して「約束していたMac Proは2019年製品です」と簡潔に述べています。

Tom氏いわく「我々はプロの方々に対して透明性を保ち、オープンにコミュニケーションを取りたいので、Mac Proが2019年の製品だと知って頂きたいんです。今年は発売されません」とのこと。

なぜ透明性を強調しているのかといえば、ユーザーのお財布事情も考慮に入れているようです。

「現在、多くのお客さんがiMac Proを買うべきか、それともMac Proを待つべきか検討していると分かっています」ということで、自社のiMac Proとシェアの食い合いを避けた上で、機関投資家や大口の顧客にMac Pro用の予算をしっかり確保しておいてください、というメッセージかもしれません。

さらに同社のJohn Tenus(ハードウェアエンジニアリング担当幹部)率いる新たな部門、「Pro Workflow Team」も合わせて紹介されています。iMac Proや次世代Mac Pro、今後登場するプロ向けディスプレイなどの専門家向けハードに特化したチームであり、Final Cut Proなどのソフト開発部門とも緊密に連携していくとのこと。

そうした社内での協力のみならず、現場のニーズを理解するために顧客と関わり、総合的なプロ向けソリューションを提供していきたいと語っています。

話を次世代Mac Proに戻すと、気になるのがデザインでしょう。Tom氏は「以前も語ったように、その本質はモジュラーシステムであり、顧客とワークフローを見ても、それが本当のニーズであり、我々の目指す方向です」と述べながらも、どのような筐体になるかは詳しく語っていません。

かつてのPower MacやQuadraのように四角いタワー型になるのか、それとも前世代でおなじみ独特の円筒形になるのか。また有志のMac好きによる予想図やコラージュ画像がネットを賑わすのかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

投稿者:

TechCrunch Japan

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