日本生命グループでスタートアップ投資行うニッセイ・キャピタルは5月11日、同社のアクセラレータプログラムである「50M」の第1期採択企業のデモデイを開催した。
1991年の設立以降、約27年にわたりスタートアップ投資を手がけてきたニッセイ・キャピタル。運用期間13年のファンドはこれまでに8つ組成されている。同社が手がける50Mは約5ヶ月間のアクセラレータプログラムで、採用企業はその期間中、担当するキャピタリストとともに2人3脚での事業立ち上げを目指す。
また、その名の通り、50Mは「特に優秀な企業に対し、5000万円(50 Milion Yen)の投資を実行する」と明言している。すでに第1期採択企業のうち数社には出資が実行されているという。
第1期プログラムは2017年12月〜18年5月までに実施。今回のデモデイは、採択企業がプログラムによって成長した姿をお披露目する場だ。同プログラム採択企業名と、ビジネス概要は以下の通り。
- 電玉: 伝統的な玩具のけん玉とIoTを融合するメーカー
- アイリス: 事業内容はステルスのため、非公開
- Gecipe: ゲームアプリの攻略動画の提供
- Handii: 従量課金制の無人ジムの運営
- TradFit: クラウドAIを活用した音声データプラットフォームの構築、および運営
- Yper: 置き配バッグ「OKIPPA」の開発で、宅配業のラストワンマイルにおける課題解決
- ライトハウス: 船舶のコネクテッド化による漁業の効率化
- リマールエステート: 不動産売買仲介業の業務支援システム「キマール」を開発
- SEIMEI: 生命保険業務のRPAシステムの開発
- Quadlytics: ウェアラブルデバイスによる生体信号の計測、リアルタイム解析
- NearMe: タクシーの相乗りサービスの運営
- PLAce: 保育園・幼稚園向けの出欠連絡、忘れ物防止アプリの開発
- ウェリコ: SMB向けのニッチなSaaSを複数展開
- スタジオアンビルト: 建築図面や設計プランを全国のデザイナーに外注できるサービスの開発
合計で5時間にもおよぶピッチイベントの結果、見事に最優秀賞(第1位)を獲得したのは、船舶のIoT化めざすライトハウスだった。以下、第2位にアイリス、第3位にYperと続いた。また、オーディエンス賞はアイリスが受賞した。ニッセイ・キャピタルは、「今後も採択企業には、ニッセイ・キャピタルの豊富な資金力を活かし必要なタイミングで、必要な資金を投資していく」としている。