Adobeが今日(米国時間6/19)、新しいビデオエディターProject Rushのローンチを発表した。それは、同社の一連のプロ用ツール、Premiere Pro, After Effects, Auditionなどの主要な機能を全部集めて、もっと使いやすくしたツールだ。でも、喜ぶのはまだ早い。リリースは今年の後半で、おそらく10月に行われる同社のMaxカンファレンスにおいてだろう。
Rushのターゲットは、プロが作ったような結果が欲しいといつも願っている、YouTube上の平均的なクリエイターだ。しかも頻繁に新しいコンテンツが求められる場所だから、はやく作りたい。Rushはオンラインのコンテンツを作ってシェアするための、なんでもありのビデオ編集アプリを目指していて、しかもそのために、高性能なデスクトップでもiPhoneでも、どんなデバイスの上でも使えることを設計目標にした。ユーザーのプロジェクトはすべて、自動的にクラウドへシンクされるから、どこからでも仕事ができる。
Rushには、これまでAdobeがそのプロ用ツールのために開発してきたさまざまな技術が使われている。たとえばビデオクリップの色を調整したいと思ったら、Premiereで仕事をしている編集者と同じアルゴリズムでその作業ができる。またMotion Graphicsのテンプレートをサポートしているから、タイトルのシーケンスやグラフなどを作れるし、ビデオクリップのオーディオをAIツールで改良できる。さらに、Adobe Stockを統合しているから、自分のビデオを適当なストック・フッテージで味付けすることもできる。
デモを見たかぎりでは、どの機能も使いやすくて、PremiereよりもiMovieに近い感じだ。
自分のビデオが完成したら、当然それを公開しなければならないが、クリエイティブな仕事をはやくやることがモットーのRushには、YouTube, Facebook, Instagram, Twitter, Snapchatなど主な共有プラットホームへ公開するためのツールも内蔵されている。