これまでレゴで製作された物の中で、最も野心的なものとして、このブロック会社は実物大で実際に運転可能なスーパーカー、ブガッティ・シロンを作り上げた。
いや、マジで。
それは、レゴのクリエイティブチームの情熱プロジェクトとして、そしてまたイタリアン・グランプリでのプロモーション展示のために製作された。モデルに使われたTechnic部品の総数は100万以上に及ぶ。
(ご存じない方のために説明すると、Technicとは、よく知られたレンガ状のブロックよりももう少し複雑な、ピストン棒、ギア、車軸、モーター、その他の部品を連結するレゴのシリーズのことだ)。
レゴ社によれば、製作プロセスには、延べ時間で多くとも1万3500時間程度しかかからなかったという。彼らは去年の6月にブレーンストーミングを始め、実際の製作は2018年3月に始められた。
LEGOが最初に上のビデオを送ってきたとき、私はまず、どこかにCGが使われているのだろうと考えた。彼らはそれに反応して、組み立て中の数百枚の写真を送ってきた。そのうちの何枚かを以下に掲載しておく。
正確に言えば、それは完全にレゴでできているわけではない。合計で1.5トンにも及ぶものを扱おうとすると、とにかくプラスチックでは再現できない部品があるのだ。たとえば、鋼鉄のフレーム(下の写真)、一対のバッテリー、3Dプリントされたギア、そしてすべてを載せる実際のブガッティのタイヤなどだ(楽しいこぼれ話:レゴは数字だけ見れば世界最大のタイヤメーカーなのである …もちろん、それらは小さいタイヤだが)。
さらに凄いことに、これは動くのだ。もちろん時速400キロ以上を叩き出す実際のシロンに及ぶ筈はない。だが同社は、上で見せたビデオのために、時速約21キロを出すモデルを作ったと言う。そしてさらに理論的には時速30キロ強程度は出ると語る。おもちゃの部品でできていて、大量のプラスチックのモーターで駆動される車としては悪くない。
そのことについて言うなら、このモデルには2000個以上のLego Power Functionモーター部品が組み込まれている。合計で得られる理論上の出力は5.3馬力だ。それぞれが96個のレゴモーターで作られている24個のモーターパックが、タイヤを駆動する鋼鉄のチェーンと組み合わされている。
それに加えて、他にも多数の楽しい仕掛けが組み込まれている:
- 取り外し可能なハンドル
- 実際に開閉するドア
- ボタンを押すだけで上下するスポイラーや、全てのライトと電装品を動かすためのコントロールパネル
- 実際に動作するスピードメーター。これもTechnic部品から製作
愚かな行為だろうか?おそらくは。それは素晴らしいと呼べるものだろうか?間違いなく。だが悲しいかな、もしこのチームがアクセスできたような実質的に無限のレゴ供給庫なしに、誰かが似たような仕事に挑もうとするならば…1つあたりの小売価格が約30ドルのモーターを集めるだけで7万ドルが必要となる。
レゴは、モンツァで開催されるイタリアGPで、このモデルを公開する予定だ。
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(翻訳:sako)