ソフトバンクとヤフーの合弁会社であるPayPay(ペイペイ)は10月25日、同社が提供するバーコードを活用した実店舗でのスマホ決済サービス「PayPay」と中国のアント フィナンシャル サービスグループが提供するモバイルおよびオンライン決済プラットフォーム「Alipay」がサービス連携を開始したと発表した。この連携により訪日中国人はAlipayを起動し店舗に掲示されたPayPayのQRコードをスキャンすることで決済することが可能となる。
日本を訪れる中国人観光客は年々増え続けており、2017年には約735万人が来日、インバウンド消費額は1.6兆円に達した。そのため、今回の連携の目的は中国本土などから来日したAlipayユーザーがPayPay加盟店で決済できるようにすることで「PayPay加盟店への訪日中国人の来店を促し、インバウンド消費の取り込みを支援する」ことだ。Alipayの中国国内でのアクティブユーザー数は7億人以上だという。
PayPayは10月5日にバーコードを活用した実店舗でのスマホ決済サービス「PayPay」の提供をスタートした。同社はソフトバンクとヤフーが日本国内でキャッシュレス決済の普及を促進することを目的に6月に設立。ソフトバンク・ビジョン・ファンドの出資先である、インドの決済サービス事業者Paytmとも連携してサービスを提供することでも話題を集めた。
11月15日・16日に渋谷ヒカリエで開催されるTechCrunch TokyoにはそんなPayPayの代表取締役、中山一郎氏、そして同社CTOでPaytm LabsのCEOも務めるハリンダー・タカール氏にご登壇いただく。
壇上では、後発のスマホ決済サービスとしての戦い方や、欧米や中国などに比べ普及が遅いと言われる日本におけるスマホ決済の未来について聞きたいと思う。お得な前売りチケットは10月31日までの販売となっているので気になる方はこのチャンスを逃さないでほしい。