ケンブリッジのPushPageが今日(米国時間9/16)、170万ドルのシード資金に支えられて、個人のホームページとQ&Aのためのプラットホームを立ち上げた。Webとモバイルの両方で使えるそのプロダクトは、ユーザにオンラインのプレゼンス…つまりその人のホームページ…を与え、そこでは、PushPageが提供するインタビュー的な質問に答えることによって、自分の好みや関心などを公開する。それはAsk.fmなどのサイトに見られるようなコミュニティをベースとする質問ではなくて、あくまでもパーソナル、つまり個人的な質問だ。
できあがるパーソナルなホームページは、Ask.fmや、Q&Aの先輩Formspringなどに比べて、プロフェッショナルな仕上がりだ。これらのサイトは若い層あるいは子どもに受けるサイトで、クラスメートのゴシップを匿名で書いたりすることに利用されていたが、それに比べるとPushPageは大人向けだ。
同社の創設は2011年の半ばで、ファウンダのMeir LakhovskyはFacebookのインターンをしていたハーバード卒、もう一人のJared Jaffeはコーネル大出身だ。Lakhovskyの説明によると、二人がPushPageを作ったきっかけは、親しい他人、たとえば毎日のように会っている友だちや同僚でも、意外とその人のことをよく知らない、相手にとって自分もたぶんそうだろう、ということに気がついたことだ。
“それなのに、一方、U.S. WeeklyやRolling Stoneを手に取ると、Selena Gomezに関する長い記事が載っていて、彼女が好きなレストランやテレビ番組や、いちばんおかしな恰好、最大の情熱の対象、くせ、嫌いなもの、など、彼女に関することが何でも分かる。セレブに対するそういう速射的なインタビューを、友だちや同僚に対してやりたい、そうすればおもしろい答が得られるし、新しい会話に火をつけるだろう”。
このサービスは今はベータだが、すでに5000名以上の人が、関心、趣味、おすすめ、好み、などの質問に答えて、このプラットホームの上に自分のページを作った。最初、登録時に尋ねられる質問は、わりとベーシックだ: 好きなレストラン、テレビ番組、曲、など。そのあとは、“ほとんどの人が知らないあなたという人間のおもしろいところ”、など、より突っ込んだ質問になる。コンテンツの鮮度を維持するために、毎週新しい質問に答えなければならない。
もちろん友だちのページも見られるし、一つの質問に対する全員の答を見ることもできる。モバイルアプリでも、質問に答えたり友だちを見つけ/加えたりできる。
ファウンダたちは、PushPageはセレブや著名人がファンに自分をさらす場として利用してもよい、と考えている(たとえば作家のDaniel Pink、テレビのパーソナリティFarrah Abraham、ミュージシャンのImagine Dragonsなどなど)。あるいは、閉じたコミュニティの成員たちがお互いをもっとよく知るための手段として利用するとよいだろう。一般公開されるPushPageは誰もが無料で作れるが、企業や学校、男子会、女子会、NPO、そのほかの団体、などなどが非公開のページを作ることもできる。その場合も、メンバー15名以下の小さなコミュニティなら無料、有料は、月額60ドルからだ。
個人に関するアバウトページとしてはAbout.meやFlavors.meなどがあるが、PushPageはそれらに代わるものというより、それら、あるいはそのほかの本格的で真面目な個人ホームページを補完するものだろう。こういうプラットホームは前にもあったから、PushPageは今後、独自性を出す努力に邁進する必要があるだろう。
シードラウンドに参加した投資家は、Rose Park Advisors、Bob Pittman(Clear Channel CEO、MTVファウンダ)、Irving Azoff(Live Nation元CEO/会長)、Scott Sperling(THL Partners社長)、Lance KalishとIdo Leffler(YesToCarrotsファウンダ)、John Kim(DirectDigitalファウンダ)、Howard Wolk(Cross Country Group社長)、そして Meridian Capitalだ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))