Facebook、広告ターゲティングのために「誰」が自分の個人情報をアップロードしたかを公開へ

Facebookによる昨年の「合意に基づかない広告ターゲティング」の 取締りがようやく成果を上げつつある。昨年3月TechCrunchは、Facebookが広告主に対し、広告ターゲティングのために他人の電話番号やメールアドレスをアップロードする許可を得ていることの誓約を要求する計画があることを報じた。そのツールは6月に公開されたが、そこに検証プロセスはなく、嘘をつく金銭的動機があるにもかかわらず、Facebookは言葉通りに受け取っている。そして11月、Facebookは広告代理店やマーケティング技術開発者が「誰に代わって」プロモーションを買っているかを指定する方法を提供した。まもなく、その情報がようやくユーザーに公開されることになる。

Facebookの新しいCustom Audiences透明化機能を使うと、自分の連絡先情報がいつ、誰によってアップロードされ、ブランドやパートナーに渡されたかどうかを知ることができる。

これまでFacebookは、どのブランドが自分の連絡先情報をターゲティングに使っているかだけを公開し、誰がいつアップロードしたかは公開していなかった。

2月28日以降、Facebookのフィード投稿のドロップダウンメニューにある「このメッセージが表示される理由」(Why am I seeing this?)ボタンには、広告を買ったブランドの名前だけでなく、ターゲットの詳細な人物情報と彼らがあなたの連絡先情報をアップロードしたかどうかが表示されるようになる。Facebookは、連絡情報がいつアップロードされたのか、アップロードしたのはブランドなのかその代理店/開発パートナーなのか、いつパートナー間で情報が共有されたのかを表示する。Facebook広報は、広告主がどうのようにユーザーの情報を使っているかをユーザーによく理解してもらうすることが目標だと言っていた。

この新たなレベルの透明性は、ユーザーがなぜ自分の個人情報をブランドに知られたかを特定するのに役立つ。これは、プライバシーを守るために行動を変える助けになるかもしれない。このシステムは、定期的に連絡先情報をアップロードしていて合法的に入手していない可能性のある代理店やパートナーをFacebookが特定するためにも使える。過去のプライバシー問題を蒸し返さないためか、Facebookはこの変更に関してブログ記事を書かず、Facebook Advertiser Hubページへの投稿でだけ発表した。

本件は、Facebookが選挙妨害を防ぐために、すぐにわかる “paid for by” ラベルを政治広告に付加するようになったこととも関連している。Facebookが自分のデータをどのように利用しているのか心配するユーザーが増えるなか、Custom Audiences透明化機能は、なくなりかけたFacebookへの信頼を、多少なりとも回復するきっかけになるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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