元々最悪なNSA監視委員会、政府閉鎖で中断

約束は小さく、結果はいっそう小さく。これがこのゲームの名前だ。NSAを精査するためにオバマ大統領が設置し、James Clapper国家情報会議長官が率いる監視委員会は、現在中断され予算は凍結されている。政府全体の閉鎖の結果だ。

この委員会は、米国の諜報・監視活動に関する大々的リークをきっかけに大統領が結んだ小さな約束の一つであり、NSAの活動に対して批判的な立場を取れる人物を外部から招き入れ、合法性および個人のプライバシーとの関係を調査することを目的としている。

ところが委員会は、私に言わせれば「インサイダー、元インサイダー、および大統領の元同僚」たちの巣窟だ。例えば、Michael Morell。彼は8月までCIA長官だった。彼が変化への熱意に溢れていることを私は確信している。

委員会の構成が当初から去勢されていたことが暴露されたのことに続き、Clapper長官の事務所に委員会が設置され、広報も担当することが後にわかった。同委員会はその時、笑いのネタから茶番そのものへと変わった。

そして今、委員会は議会が再開するまで凍結された。委員会休業のニュースを最初に伝えたPoliticoによると、委員がワシントンに出張するための予算は現在利用できない。記事によると参加メンバーは無料奉仕であるため、本人が望めば行くことは可能だが、実質的には機能停止中だ。

この結果何が起きるのか? 委員会による推奨案に私たちが失望する時期が予定より遅れるだろう。おっともう一つ忘れてはならないこと。委員会が何を提案しようとも、公開されるためにはホワイトハウスの承認が必要だ。つまりわれわれは何一つ聞かされないかもしれない。予定より少し遅く。

トップ画像提供:ttarasiuk

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(翻訳:Nob Takahashi)


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TechCrunch Japan

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