Googleマップにもシークレットモードが加わる

足跡を残さずにウェブをブラウズできることは、いろいろな理由で大いに意味のある機能だ。それが、ようやくGoogleマップでも利用可能となる。米国時間5月7日Google I/Oで発表されたシークレットモードは、Googleマップ上での移動や検索が、ユーザーのアカウントにリンクされたり、ローカルに保存されたりするのを防ぐ。

ユーザーが検索したり、実際に訪ねたりした場所が、スマホ内やGoogleアカウントに記録されることを制限したいと考える理由は、あれこれ考えられる。

たとえば、性的な健康について診療してくれる近所のクリニックを探したとしよう。それはまったく普通のことだが、それが最近訪れた場所のリストに記録されるのを望むだろうか。友達といっしょに近くにある飲み屋を探しているとき、いきなり表示されたらどうだろう。

それと同じように、アルコール依存症の支援団体を訪れたり、ゲイバーで夜を過ごしたりしたことを記録したくないという人もいるだろう。自分の人生について、なんでもかんでもオープンにできるという人は、そうそういるわけではない。

シークレットモードをオン/オフするのは簡単だ。まず右上にある自分のアカウントのプロファイル写真をタップする。すると、メニューが表示されるので、その中からシークレットモードを選ぶだけ。オフにするのも同じ操作だ。

注意すべきは、この設定によって他のアプリなどが位置情報を知るのを防ぐことはできないということ。例えば、携帯電話会社は、ユーザーが今どこにいるのか、だいたいの位置を常に把握している。それによって、基地局との通信を確保しているからだ。また、位置情報を利用する他のアプリやサービスも影響を受けない。たとえば、Googleマップでシークレットモードをオンにしてから、別のアプリに切り替えて近くのレストランを探そうとした場合、そのアプリは自由に位置情報を利用できる。

ウェブブラウザのシークレットモードと同じで、これによって保護できる範囲は限られているものの、中には非常に重要な部分もある。Googleマップのユーザーは、このモードを順次利用できるようになるはずだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

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TechCrunch Japan

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