「LINE」3億ユーザー突破、2億達成からわずか4カ月で、来年は5億を視野

スマホ向け無料通話・チャットアプリ「LINE」の登録ユーザー数が11月25日、世界で3億人を突破した。2011年6月にサービスを開始し、13年1月に1億ユーザーを超えると、半年後の7月には2億ユーザーを突破。それからわずか4カ月で3億ユーザーに到達した。それまでに要した期間は3年5カ月だった。

成長の牽引役は海外ユーザーだ。世界のユーザー比率は海外が80%、日本が20%。国別では日本が5000万人と最も多いが、台湾では国民の半数以上の1700万人、タイで2000万人、インドネシアで1400万人、インドで1300万人と、特にアジア圏での成長が著しい。ヨーロッパでもスペインで1500万人、南米でもブラジルやメキシコなどで伸びているという。

ただし、アジアやヨーロッパ一部地域のユーザー数を公表している一方で、LINE以外のメッセンジャーアプリが受け入れられている米国や中国での数字は明らかにしていない。LINEは今後もさらに世界展開を進めるが、米国発「WhatsApp」や中国発「WeChat」といったサービスの牙城を崩せるかどうかは未知数だ。

25日に東京・渋谷のLINEのオフィスで開かれた記者会見で森川亮社長は、「2014年中に世界5億ユーザー達成を目標に掲げている」と述べ、今後はインドやブラジル、ロシアに加えて、米国を含む北米などをターゲットにするとコメント。北米市場の勝算については、「まずは我々のサービスの価値を理解してもらうことが必要」と語るにとどめた。噂されている株式公開に関しては、「あくまで可能性のひとつとして検討中」と明言を避けた。

なお、LINEはこれまで、日本の月間アクティブユーザー数(MAU)を公表していたが、現在は「日本や台湾、タイなどのLINEが浸透している国では80%以上」としており、その他の地域は「これから伸びていく市場のため公表していない」(森川氏)。今後は、WhatsAppがそうしているようにアクティブユーザー数を公表することも検討するという。

ちなみに、月間アクティブユーザー(MAU)が11億人以上と言われるFacebookは11月14日、メッセンジャーアプリにおいて、友達として繋がっていないユーザー同士でも、電話番号を使ってメッセージを送信できるLINE的なサービスを開始。4月にはメッセンジャーアプリにスタンプ機能を追加するなど、LINEを追従するような動きも見せている。

LINE社長の森川亮氏(右)と執行役員の舛田淳氏


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TechCrunch Japan

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