ロケットラボが7機目のElectronロケットを打ち上げた

民間ロケット打ち上げスタートアップのRocket Lab(ロケットラボ)は米国時間6月29日、ニュージーランドの第1プライベート複合発射施設からの、打ち上げミッションに成功した。

ミッション名は「Make It Rain」というもので、これには「降雨」という意味の他に「金をばらまく」という意味もある。

今回で7回目の打ち上げとなるRocket LabのElectronロケットには、Rocket Labの顧客であるSpaceflightの仲介によってさまざまな顧客が乗り合わせるかたちで、複数の衛星が搭載されていた。

打ち上げられたペイロードには、Spaceflightの子会社であるBlackSkyの衛星も含まれていた。またメルボルン宇宙計画(Melbourne Space Program)によって運営されるCubeSat(小型衛星)や、米国特殊作戦司令部(U.S. Special Operations Command)のために打ち上げられた2機のPrometheus(プロメテウス)衛星も搭載されていた。

打ち上げのための最高の状態ではない状況が続いたため、Rocket Labは週の初めの打ち上げを延期せざるを得なかったが、昨日のミッションは、何の問題もなく東部時間午前0時30分、ニュージランド時間午後4時30分に打ち上げられた。無事に上昇し軌道に乗った後で、Rocket Labの Electronロケットは計画に従ってすべての搭載物を目標軌道に順次投入した。

今年後半には、Rocket Labは、バージニア州ワロップス島に2番めのプライベート発射施設を建築し、運用可能なものにする予定だ。エンジニアのピーター・ベック(Peter Beck)氏によって創業された同社は、米国政府とその他の商用ミッションを、この複合発射施設から毎月打ち上げられるようになることを望んでいる。

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(翻訳:sako)