サムスンのGalaxy Book SはMacBook AirへのWindowsからの回答

Samsung(サムスン)が開催したビッグイベントでは、せめて1つぐらいは意外なものがあるだろうと期待していた。そしてUnpackedイベントの終わりごろになって同社は、Galaxy Book Sを発表した。この薄くて軽いシステムは、Microsoft(マイクロソフト)とQualcomm(クアルコム)いう2頭立ての馬車だ。

すなわちこのラップトップは、マイクロソフトのWindows 10がクアルコムのモバイルチップの上で動く。そこで最大の特徴は、電池寿命が驚異的に長いことだ。同社の発表では1回の充電で23時間。USB-Cのポートが1つだけあって、小さなモバイルチップだからGalaxy Note 10と同じ同じ充電器を使える。これで、同社がNote 10にWindowsとの互換性を前もって持たせようとする理由がわかる。

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サムスンはマイクロソフトのCEOであるSatya Nadella(サティア・ナデラ)氏をわざわざ本日のイベントのステージに招き、両社のパートナーシップの今後の成長について語り合った。明らかに、Apple(アップル)を意識している。

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このラップトップは9月に発売され、お値段は999ドルからだ。仕様の詳細はいずれ発表されると思うが、パワーはそれほど期待できないだろう。むしろこれは、マイクロソフトがかねてから、あの手この手でその市場を狙っているChromebookの高級機といった趣きだ。

CMB 7645サムスンはもちろん、前からそれを狙っていたから、今度のパートナーシップは両社にとって実りあるものになりそうだ。

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(翻訳:iwatani、ak.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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