コネクテッドロボティクスは9月13日まで東京・お台場にある東京ビッグサイト青海展示棟にて開催中の「フードシステムソリューション2019」に2種類の食洗機ロボットを出展している。業務用厨房機器を開発・販売しているタニコーとホシザキのブースでデモを見られる。
同社は、汎用のアームロボットを使って、たこ焼きロボット「Octo Chef」やソフトクリームロボット「レイタ」を開発している2014年2月設立のロボティクス系スタートアップ。
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Octo Chefはセブン&アイ・フードシステムズとの提携が決まっており、関東近郊のイトーヨーカドー内に出店しているファストフード店「ポッポ」に、Octo Chefとレイタを展開することを発表済みだ。10月をメドに関東近郊の1店舗にまず導入し、その後に他店舗に広げていく方針とのこと。
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タニコーのブースでは、ホテルや病院、給食センターなどに適したフライトコンベアタイプの大型食洗機と協働するアームロボットを出展。レーンに流れてくる複数の食器の形状をカメラが認識し、アームロボットがそれぞれの食器をレーン上の適切な場所に移動する。
そのあと洗浄されて形状が同じ食器ごとに集められる。
アームロボット自体はコネクテッドロボティクスではおなじみとなる、デンマークのユニバーサルロボット製だ。
通常、洗い物がコンベアで流れてくるタイプの洗浄機は、洗い工程に入る手前で人の目と手で食器の位置を並べ替えるという単純作業が必要だ。この誰にでもできて退屈な仕事をアームロボットが代行する。アームロボットの先にはコンプレッサー内蔵の吸盤が付いており、この吸盤で食器を吸着して位置を調整する仕組みだ。
ホシザキのブースでは、ホシザキのシステム洗浄機「SJW-S530」とコネクテッドロボティクスのアームロボを組み合わせたソリューションが参考出品されていた。SJW-S530は、キャリーテーブルと食洗機、リフト、ワゴンが一体化した業務用食洗機システムで、すでに製品化されているもの。まずは、アームロボットが食器を並べるためのラックを洗い場に配置する。アームロボがラックの位置を微調整するなど芸が細かい。
次に、シンク横に置かれた皿やコップを吸盤に持ち上げ、シンクに溜めた水に浸けて複数回水切りを行ったあと(デモでは水には浸けていない)、ラックに適切に配置する。こちらもカメラが食器やコップの形状を認識して底面中央に吸盤を吸着させて持ち上げる。ラック側にはカメラはついていないが、最適な配置場所を計算して順番に置いていく。
アームロボットの仕事はここまで。洗い物が並べられたラックを食洗機に入れる作業や、洗い上がった食器類をラックごと棚に移動・保管する作業などはSJW-S530が請け負う。