Jellysmack(ジェリースマック)は当初、FacebookやBeauty Studio、Oh My Goal、Gamology、Riddle Me Thisなどのソーシャルプラットフォームで人気ブランドを持つソーシャルメディア企業としてスタートした。同社は現在、 「クリエーターズプログラム」という別の製品で事業を拡大している。
このスタートアップは人気YouTubeクリエーターと提携し、FacebookやSnapchatをはじめとする他のソーシャルメディアプラットフォーム上で、視聴者を増やすことになる。これにより、YouTubeクリエーターは別のプラットフォームで新たな視聴者を獲得し、YouTubeのアルゴリズムへの依存を減らすことができる。
Jellysmackは自社のメディアブランド向けに、人気コンテンツを検出し、コンテンツ自体を最適化し、ソーシャルプラットフォームでの配信を改善する、いくつかのツールを開発してきた。同社は現在、米国にて月間8800万人のユニークビューアーを集めている。
「私たちは自分たちのコンテンツだけでなく、このツールを他の多くのクリエーターと再利用できることに気付いた」と、Jellysmackの共同創業者でCEOのMichael Philippe(マイケル・フィリップ)氏は語っている。
Jellysmackはすでに、これらのツールから利益得られうる多くのYouTubeクリエーターを特定している。また、Reaction Time、Infinite、Karina Garcia、How Ridiculousなどとも提携を進めている。
JellysmackはYouTubeの全動画から、FacebookとSnapchat向けに動画を共有する。例えばYouTubeの10分の動画は、Facebookならの3分の動画になる。
JellysmackはA/Bテストと有料プロモーションを利用して複数のサムネイルと動画タイトルをテストする。そして多くのエンゲージメントを生み出す名前とサムネイルを特定し、動画を公開する。
同社はその資金の一部を投資して、FacebookページやSnapchatアカウントの視聴者を増やすために、有償での買収を利用する。「我々は適切な視聴者を見つける独自の買収ツールを開発した」と伝えている。
これらはすべて、Jellysmackのツールにより追跡できる。それぞれの動画にはタグが付けられ、リテンション(顧客維持)や収益化などに基づいたスコアが与えられる。
Jellysmackと提携前のReaction Timesには8万人のFacebookでのファンがいたが、現在Facebookには300万人のファンがおり、月間1億ビューを生み出している。
今日の新しいプログラムを発表した後も、Jellysmackは自社ブランドを維持するとしている。これは同社にとって新しい賭けであり、また将来的な新事業展開も計画している。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)