アリババが物流子会社のCainiaoに約3600億円増資

Alibaba(アリババ)は、2年前に過半数の株式を取得した物流会社のCainiao(ツァイニャオ)の持ち分を増やす。11月8日に233億元(約3600億円)を追加投資し、Cainiaoへの持ち分を51%から63%に引き上げると発表した。

アリババは声明で、今回の資金調達ラウンドでCainiaoが発行する新株を引き受けると同時に、既存株主からも持ち分を取得すると述べた。Cainiaoは、中国の特にeコマース分野に組織的な物流をもたらすことを目的に、2013年にアリババが共同創業者の1社となって設立された。現在Cainiaoは、アリババの中国での物流ニーズの大半を担っている。

9月に終了した四半期に6億8000万ドル(約740億円)の売上高を計上した。eコマースプラットフォームのTaobaoやTmallを配送や倉庫などの物流面で支援している。Alipayが決済面を支援しているのと同様だとアナリストらはみる。

百貨店のオーナーであるIntime Group、コングロマリットのFosun Group、その他多くの物流会社もCainiaoの株式を所有している。

2017年にアリババがCainiaoへの出資比率を47%から51%に引き上げた際、物流事業拡大に向け5年間で1000億元(約1兆6000億円)以上投資することを明らかにした。アリババは近年、国内の物流部門への関与を強化している。同社は今年初め、STO Expressの約15%の株式を取得した。年初時点でアリババは、ZTOの約10%、YTOの11%、Best Logisticsの27.9%も所有していた。

アリババは昨年、速達便と物流がeコマース企業にとって非常に重要だと述べた。同社によれば、昨年、国内のeコマース企業から507億を超える小包が配送された。

画像クレジット:Visual China Group / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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