欧州宇宙機関が系外惑星研究に向け衛星を打ち上げ

欧州宇宙機関(ESA)は米国時間12月18日の朝早く、フランス領ギアナの宇宙センターから、ロシアのSoyuz(ソユーズ)ロケットで衛星を打ち上げた。同ロケットに搭載されていたのは、いわゆる「系外惑星の探査衛星」(CHEOPS)で、地球の周りを回る軌道に投入され、系外惑星に関するより正確なデータをもたらす。

CHEOPSが特に対象とするのは恒星の前を通過する太陽系外の惑星で、これらは遠くの恒星から放射される光の一部を遮るために観測が可能となる。これらの惑星は地球よりも大きいものから、海王星のような中〜大型ガス惑星に近いサイズまでと、特に大型な惑星の観測を目指している。

これらの系外惑星の発見で重視されるのは、その密度や地球や火星のように岩石からできているか、あるいは土星や木星、天王星のようにガスでできているのかなどだ。これは惑星が潜在的に居住可能であるか(ハビタブル)を決定するうえで重要な要素である。

CHEOPSは今朝のうちに、南極の地上局との通信に成功しており、軌道への投入と運用はすべて計画通りに進んでいるようだ。ソユーズロケットにはその他にも、ESAやフランス国立宇宙研究センターなどが運用する科学・研究用衛星が搭載されていた。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter