シードで100万ドルを獲得してからちょうど1年後に、ミシガンのFarmLogsが、Drive CapitalのリードによるシリーズAの400万ドルを発表した。同社によると、2014年はビッグな年になることを期待しており、協同ファウンダでCEOのJesse Vollmarは、今回の資金を今年の成長のために積極的に投じていく、と語った。
同社の中心的なサービスは、データ分析に基づく作付けローテーションの最適化のアドバイスと、営農データの収集の自動化だ。今の農業機械はデータを集めるものが多いが、そのデータはほとんど有効利用されていない。同社は安価なBluetoothデバイスを使ってそれらのデータを集め、分析することに取り組んでいる。分析結果は、リアルタイムでアップロードされる。
Y Combinator出身の同社は、合衆国の農場の5%が同社のソフトウェアを使っている、と自慢する。YCを‘卒業’したのが2012年だから、5%は相当な好成績だ。
Drive Capitalのほかに、既存の投資家であるHuron River VenturesやHyde Park Venture Partners、Hyde Park Angelsらも今回の投資に参加した。
“これまでの順調な成長には感激しているが、今後サポートとリソースの充実により成長を加速できると信じている”、Jesse Vollmarは発表声名の中でこう述べている。“弊社は世界中の何千もの農家のテクノロジの利用を助けてきた。また彼らからのフィードバックや提案に助けられて、農業のさらに有脳な未来を築いてきた”。
FarmLogsのデータ駆動型のサービス方式はモバイルWebを多用し、農家に適切な収穫時期を教え、利益計画を助け、費用効果を計算し、営農スケジュールの効率化を指導してきた。とりわけ優れているのは、GPSを利用して極小地域の天候履歴を調べることだ。農家はモバイルアプリを使うので、現場でのデータや情報の入力が簡単にできる。これはまさに、農業という人類最古の産業の情報革命~有脳革命だ。
FarmLogsはまさに、この重要な革命が今から始まる、という時期にローンチした。それまでの農家向けソフトはWintelのコンピュータを必要とした。しかしFarmLogsが要求するのはiPadだ。ぼくの農業経験といえば、数年前に耕運機を組み立てたことがあるぐらいだが、でもトラクターの上で使う情報機器としては、WindowsラップトップよりもiPadの方がずっと使いやすいだろう。
〔訳注: 船載の漁業支援ソフトも、このところタブレット化が進んでいる。〕
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))