Googleの次期標準スマートフォンはここ数週間多くの噂の的となっているが、そう突飛でもない情報が一つだけある。Phonearenaは、ある情報筋によると次期NexusにはNikonの「トリプルセンサー」付カメラ機構が内蔵されるらしい。このカメラ機能はNexus 5の「目玉」とされていると情報筋は伝えている。
本件のタレコミ人は、1080p対応の5インチディスプレー、Snapdragon 600プロセッサー、RAM 2GB、8または16GBのストレージなど、Nexus 5の比較的妥当なスペックについても語っている。3140mAhの強力バッテリーを内蔵し、デイスプレイの所要電力次第では現行機よりも持続時間が伸びるだろう。これらの情報は、以前AndroidandMeが主張していた、次期Nexus製品群にはスーパーパワー5.2インチLG機が入り、RAM 3GBを塔載するという噂を否定している。
対照的に、この最新Nexus 5仕様情報は、これまでGoogleが展開してきたフラグシップAndroid機群とつじつまがあう。Nikonカメラ技術の採用に関しても、GoogleのVic Gundotraが先月Google+でで、Googleは「Nexusをめちゃめちゃすごいカメラにすると約束する」と言い、消費者はこれが真実かどうかを「見守ってくれる」だけでいい、と思わせぶりな態度を見せたこととも一致する。
昨年秋にGoogleが発売し殆どの点で魅力的なNexus 4で、一点残念だったのがカメラだった。多くのレビュアーが、iPhoneや他のAndroid機のカメラと比べて、普通か普通以下と判定した。このため、Googleが次期Nexusでカメラの改善に焦点を当てるのは、Googleブランド愛好家に格好のアップグレード理由を与えると共に、Googleとして標準機Nexusの主要目的の一つである、Androidの内蔵カメラ機能のアピールができることから考えても、理にかなっている。
GoogleとNikonは過去にも共同作業をしたことがあり、Nikon Coolpix S800cにはAndroidベースのファームウェアが塔載されている。またGoogleが昨年買収したNik softwareは、Snapseedの開発元で、Nikonが以前多額の出資をした会社でもある。
新しいカメラのセンサーは、トリプルセンサーと言われており、HTCのUltrapixelやSigmaのFoveon X3のセンサーと同様に、メガピクセル数の小さいセンサーを3層に重ねることによって、カラーレンダリングと感度の優れた高解像度画像を作るものと考えられる。まだまだ大部分が噂の段階ではあるが、興味深い内容であると共にGoogleがNexus製品群で目指しているところともよく一致している。
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(翻訳:Nob Takahashi)