Amazon(アマゾン)はモバイルユーザーが同社のバーチャルアシスタントであるAlexa(アレクサ)を外出中でも簡単に使えるようにする。アマゾンは米国時間7月7日に、iOSおよびAndroidのAlexaアプリでAlexaを「ハンズフリー」で利用できる機能を追加したことを発表した。ユーザーはAlexaを使ってプレイリストを作ったり音楽を再生したりスマートホーム機器を制御したりといった操作を、端末に触れることなく実行できることになる。
ハンズフリー体験を始めるには、まずSiriやGoogleアシスタントなどのデジタルアシスタントに指示を出してAlexaアプリを立ち上げる。あとはいつものように「Alexa、温度を22度に設定して」とか「Alexa、明日の12時にジェンに電話するように言って」とか「Alexa、明日の天気は?」などと話しかければよい。Alexaアプリから直接、音楽ストリーミングをリクエストすることもできる。
これまでAlexaに話しかけるには、アプリ画面下にあるブルーのAlexaボタンを押す必要があった。
ウェイクワードが検出されると、アプリ画面の下に青い線のアニメーションが表れて、Alexaがリクエストをクラウドに送っていることが示される。
これまでアマゾンはメインのショッピングアプリ(未訳記事)やAmazon Music(アマゾン・ミュージック)などにAlexa体験を統合してきた。Musicアプリには2018年にAlexaのハンズフリーオプション(未訳記事)が追加され、タップすることなく音楽を再生したり曲を選んだりできるようになった。しかし、Alexaアプリはこれまで「タップして話す」方式を続け、Amazon EchoスピーカーやタブレットなどほとんどのデバイスにおけるAlexaの操作と一致していなかった。
アプリをアップデートすると、ハンズフリーを有効にするオプションが表示されてこの機能を利用することができる。ユーザーはいつでも設定変更して機能をオフにできる。
Amazonによると、この機能は端末のロックが解除されていて、Alexaアプリが画面に表示されているときだけ機能する。ロック状態のときやアプリ画面が閉じていたりバックグラウンドで動作している時には、Alexaを呼び出せない(本誌ではまだアップデートを入手していないので確認できていない)。
新機能を利用するには、AppleのApp StoreかGoogle PlayストアでAlexaアプリを最新バージョンにアップデートする必要がある。
アップデートは今後数日かけて全世界のユーザーに配信されるので、今すぐは新機能を使えないかもしれない、とAmazonはいう。
画像クレジット:Amazon
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )