Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏はAxios(アクシオス)のインタビューに答え、同プラットフォームがトランプ大統領に寛大な対応をする密約があるとする疑惑を明確に否定した。
「その憶測は私も聞いているので、はっきりさておきたい。いかなる取引も存在しない」とザッカーバーグ氏はAxiosに話した。「そもそもがばかげた話だ」。
Donald Trump(ドナルド・トランプ)大統領は他のプラットフォーム(特にTwitter)で規則違反の監視を強められているが、Facebook(フェイスブック)での大統領の行動は依然としてほぼ手をつけられていない。2019年10月に、ザッカーバーグ氏はホワイトハウスで大統領およびフェイスブック取締役でトランプ氏の盟友であるPeter Thiel(ピーター・ティール)氏と非公開のディナーに出席したことを批判された(NBC News記事)。
「私はディナーの招待に応じた。私が現地にいて、彼が米国の大統領だからだ」とザッカーバーグ氏はいい、オバマ政権時代にも同じことをしたと説明した。「私が国のトップと会ったという事実は驚くことではないし、何らかの取引を示唆するものではない」。
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「私の見たある批判は、私たちがトランプ政権に同情的すぎる、近すぎるのではないかと言っている人がたくさんいるというものだった」とザッカーバーグ氏はいい、「誰かに発言の機会を与える」ことはその人の信念に同意することとは異なる、と主張した。
たしかにフェイスブックとトランプ政権の間には友好的な力学が働いているように見えるが、フェイスブックが利益を得る明確な契約が存在していることは、もし明るみに出た時に受ける非難の嵐を考えてもありそうにない。フェイスブックが、例えば当局による監視の緩和などの取引きを行うという発想は、フェイスブックに適用される規制の変更は他のオンラインプラットフォームにも適用されることを踏まえると想像できない。トランプ大統領が自身のツイートに対するTwitter(ツイッター)の行動を罰するための大統領令に署名(未訳記事)した際、その脅威はすべてのソーシャルメディアに適用され、フェイスブックもその1つだった。
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それでも、大統領の書いた筋書きを実行するためにトランプ政権と密接に動くことの多い司法省には、反トラスト法で追求する対象を選ぶことができる。そして選んだ敵に向けて議会の政治的盟友を動かせるトランプ大統領の能力は、フェイスブックなどの企業にとって政治的偏見への主張を巡り頭痛の種になるかもしれない。ホワイトハウスとトランプ陣営に対するフェイスブックの融和的なスタンスが見過ごされる可能性は低い。
ザッカーバーグ氏がトランプ批判に後ろ向きであることはすでに裏付けられているが、ここ数日は政権にやや批判的である。先週彼は、パンデミックに対する科学界の代表であり現在トランプ氏と敵対しているAnthony Fauci(アンソニー・ファウチ)氏との雑談をライブ中継した。その中でザッカーバーグ氏は、トランプ氏を名指しこそしなかったが、国家検査のスケールアップを怠り、予防措置としてのマスク着用の推奨を拒否した米国政府を批判している。
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