Epic Gamesがモバイルエコシステムにおける手数料の額をめぐってアップルと戦いを始めた(Epic Gamesリリース)が、同社はさらにもう1つの戦いを始めることになりそうだ。
同社は米国時間8月13日にFortnite(フォートナイト)に直接支払いオプションを追加したことで、アップルのApple Storeから削除された。その後、Android版FortniteもGoogle Playストアからも消えてしまった。
グーグルは声明の中で「プラットフォームのルールに違反しているとしてFortniteを削除した」と述べている。
オープンなAndroidエコシステムは、開発者が複数のアプリストアを介してアプリを配布することができます。開発者がGoogle Playストアを選んだ場合、開発者にとって公平であり、ユーザーにとって安全なストアを維持するための一貫したポリシーの下でアプリを配布できます。FortniteはAndroidでもこれからも利用できますが、当社のポリシーに違反するためGoogle Playからはダウンロードできなくなりました。しかし、グーグルはEpic GamesとFortniteをGoogle Playに復活させるための話し合いを続けます。
現在Epic Gamesは、法的な申し立てを進めているほか、Fortnite内でアップルの象徴的な1984年のCMをパロディー化した派手な抗議活動を展開している。しかしこれは、モバイル版Fortniteをめぐる最初の争いではない。実は同社は、2018年にGoogle PlayストアからFortniteを一度除外する宣告を受けている(The Verge記事)。これはグーグルとアップルが各アプリストアで売上から30%を徴収することに対する現在の抗議内容と非常に類似した問題だった。Fortniteは無料でプレイ可能だが、プレイヤーがEpic Gamesからシーズンパスを購入すれば、その進行システムのロックを解除できるだけでなく、ゲームプレイに影響を与えないスキンのようなゲーム内のアイテムを購入することができたのだ。
Epic Gamesは、この4月にGoogle PlayストアにFortniteを戻した(未訳記事)ときに、Google Playストア外のアプリに対するグーグルの扱いを非難する声明を出していた。特定社内向けなどを除きiOSのすべてのアプリはApp Storeからしか入手できないが、グーグルはFortniteのようなアプリをGoogle Playストア以外で配布することを許可している。とはいえ、外部サイトでの配布はマルウェア混入の危険性などもあり、あまり普及していないのも事実だ。
Epic Gamesの広報担当者は4月に「グーグルは、ダウンロードされたソフトウェアや更新されたソフトウェアのための恐ろしくて反復的なセキュリティポップアップ、制限的なメーカーやキャリアとの契約や取引などの技術的およびビジネス上の措置によって、Google Play外でダウンロード可能なソフトウェアを不利な立場に置いています。こういった事情を踏まえて、我々はAndroid用のFortniteの配布をGoogle Playストアで再開しました」と述べている。
Fortniteは、Googleのアプリストアからダウンロードできないだけで、Androidではもちろん利用可能だ。Epic Gamesのウェブサイトでは、QRコードを介して直接ダウンロードできるようにプレイヤーに案内しているほか、サムスンのGalaxy Storeからも入手可能となっている。
画像クレジット:Photo by Christian Petersen/Getty Images) / Getty Images
[原文へ]
(翻訳:TechCrunch Japan)