スマートフォンと車載コンピュータを連携させるAutomatic、IFTTTと連動してよりスマートに

Automaticは車の運転時にさまざまの情報を提供してアシスタントとして機能するデバイスだ。モバイルアプリケーションと組み合わせることで、データのトラッキング、分析を行い、トータルな意味での運転「能力」を向上させてくれるものだ。「スマートアシスタント」を標榜するAutomaticだが、この度IFTTTと連携することになり、一層スマートに利用できるようになった。IFTTTというのは、特定の事象が発生した際に、ある種のアクションを起こすようにするものだ。何を検知したらどのような行動を起こすのかを記したものを「レシピ」と呼ぶ(IFTTTはif this, then thatを縮めたもので「これがおきたらあれをやる」という意味だ)。

Automaticでは当然ながら、車に関連したイベントによりアクションが起動されることとなる。イベントとはたとえばイグニッションスイッチのオンオフ、エンジンチェックライトの点滅、あるいは運転を停止したとき、などといったものになる。車のシステムに関わるものだけでなく、たとえば特定の場所に到達したというようなことも、イベントとして利用することができる。

トリガーとなるイベントを設定すれば、それに応じて行うべきアクションを定義する。サンプルのレシピを見てみると、帰路についたときに家族にテキストメッセージを送るなとといった用例が登録されている。

上の用例はシンプルだが、もちろんできることに限界はない。ある街に到着したときにソーシャルメディア経由で仲間に伝えるとか、訪問先が近づいたときにその旨を相手に伝えたりするような使い方もあるだろう。あるいはホームオートメーションシステムと連動して、車庫に車を入れながら自動的に家の電気を付け、エアコンの動作を開始するようなこともできる。

ティーンエイジャーの子供を心配する親などは、車がいつガレージを出て、そしていつ戻ってきたのかを確認するという用途に使いたいと考えるかもしれない。

Automaticも、いろいろとレシピを公開していく予定であるとのこと。公開されたレシピはこちらにあるIFTTTのAutomaticページで見ることができる。安価に「スマートカー」を実現する方法として、なかなか面白い仕組みになるかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H