サイバーエージェント子会社のサイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)は10日、スマートフォンでデリバリーフードを注文できるアプリ「配達の民族」を手がける韓国のWoowa Brothersに対して、2月21日付で出資したことを明らかにした。出資額は非公表だが、関係者によると数千万円程度のようだ。
CAVによれば、配達の民族は累計ダウンロード数900万、月間注文者数180万件に上る韓国最大のデリバリーフードのポータルサービス。日本で言えば楽天デリバリーや出前館、米国で言えば600以上の都市で2万8000店舗を展開しているGrubHubが同様のサービスといえる。GrubHubは2月28日、1億ドルの資金調達を目指し、証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の申請を行っている。
CAVは韓国において、スマホアプリを手がけるベンチャー企業への投資を最重要方針として掲げている。Woowa Brothersは、同国最大のメッセンジャーサービス「Kakao Talk」を運営するKakao、600万ダウンロードを保有するナビゲーションアプリ「KIM GISA」を運営するLOCNALLに次ぐ、韓国で3件目の投資支援先となる。