“iPad DJ”、ウエアラブルでライブイベントをリアルタイム分析するLightwaveを発表

ウエアラブルは、ユーザーの活動を測定して健康改善に役立つフィードバックを与えるために使用されている。新しいスタートアップ、Lightwaveは、ウエアラブル・テクノロジーを使ってパフォーマーやアーティストのためにライブイベントを分析する。

プロジェクトを始めたRana Juneは、ソーシャル広告と分析のスタートアップ、Medialetsの共同ファウンダーでマーケティング担当VPを務めていた。しかし多くの人にとって彼女は、初の人気iPad DJとしてツアーを行っていたことで知られている。タブレットで音楽を作ることがまだまだ珍しい時代のことだ。

何年かの休憩をとり次の大仕事を夢見ていた彼女は、自分の技術と音楽体験を組み合わせた何かをしようと決心した。その結果がLightwaveで、リアル世界のイベントのためのアクション分析を行う。

プロジェクトの中心をなすのは、ユーザーの様々な活動 ― 動作、オーディオレベル、体温等 ― を測定するウエアラブル・リストバンドで、これを使って観衆のリアルタイムデータをライブパフォーマーに提供する。

「パフォーマーは、会場の向こうにいる人たちが楽しんでいるのかいないのか、全く知ることができない」とRana Juneは私に言った。Lightwaveは観衆のデータを収集し視覚化することによってこれを変えようとしている。これを使ってアーティストは、観衆のフィードバックに基づいて体験をカスタマイズすることができる。

ショウの最中、様々な活動レベルに応じて特定イベントのカギを外すことによって、ショウごとにカスタマイズ可能、プログラム可能な体験を作ることができる。

計画では、アーティストまたはイベントのスポンサーがLightwaveブレスレットを配布し、ユーザー体験の拡張に用いる。3-Dメガネと同じく、主催者はイベント終了時にデバイスを回収して再利用できる。「コンサート会場に入ったら、紙のリストバンドの代りにインテリジェント・リストバンドを着けてもらいます」と彼女は言った。

Lightwaveテクノロジー初めてのテストは、SXSWで3月10日に行われる。PepsiがDJ A-Trakと共に、独占「バイオリアクティブ」コンサートを行う。今後も他のイベントで使われる予定だ。

Photo Credit: DKOphotography via Compfight cc

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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