世界最大級のデートアプリTinderがビデオチャット機能を各国で展開、コロナ禍における出会いの減少に対応

Tinderは、相性や趣味の一致する相手を見つけるマッチ力がセールスポイントの世界最大のデートアプリだ。このサービスがユーザー間のコミュニケーションをさらに密接にすると同時にアプリ内で過ごす時間を拡大する新たな機能を世界に展開する。

Face to FaceはTinderが2020年に入って発表した双方のオプトインを必要とするビデオチャット機能だ。Tinderのメイン機能と同様、相互の個人情報を必要とせずにビデオチャットを開始できる。パンデミックのため人々に出会いの機会が減っている現在、この機能が世界に拡大されるのは大変タイムリーだ。

Tinderはデートサービスにどうしても怪しさがつきまとうことを十分に意識しており、 この機能を開発したのが同社のビデオチームではなく、セキュリティとプライバシーを保護する役割のTrust and Safety(信頼と安全性)チームだと強調している。

「Face to Faceは初期ユーザーから好評を得たため、世界のTinderコミュニティに展開することにしました。Face to Faceは写真認証、セーフティセンター、不適切なメッセージを検知するテクノロジーなどユーザーが安全にデートアプリ利用するための多数のサービスの一環となります」とチームの責任者であるRory Kozol(ローリー・コゾル)氏は述べている。

公的規制や医療専門家のアドバイスによって人々がソーシャルディスタンス確保に努め、家族、職場など既知の人々の小さなグループに閉じこもる傾向にある現在、デートアプリというカテゴリーが人気を集めているのは不思議に思われるかもしれない。

しかしながらパンデミックは、デートアプリにチャンスをもたらしているようだ。つまりバーやクラブなどが閉鎖されるか営業時間を短縮などを余儀なくされ、伝統的な出会いの場が減少してしまったためだ。

AppAnnieの調査によれば、Tinderは引き続きライフスタイルカテゴリのアプリのダウンロード数のトップランキングに含まれている(米国におけるiOSアプリとしては現在、第3位だ)。

Tinderのビデオチャット機能は、単にマッチ度の高いデート相手を見つけるだけではなく、その相手とアプリ内で実際にコミュニケーションをとることを可能にする。

バーのような伝統的な出会いの場では、誰彼構わず寄ってきて話しかけることを防ぐことができない。Face to Faceでは以下の例のように、あらかじめ双方の合意が必要なのでこれはメリットだろう。

Tinderでビデオチャットを始めるには双方がこの機能の利用にオプトインしていなければならないし、アプリの通常の機能でマッチしていると認定されなければならない。またこのビデオチャットの着信があっても気が向かなければ通常の通話と同様、無視することもできる。

また相手の言動が気味が悪い、不愉快、あまりにしつこいなどの場合、アプリ自体を削除しなくても、相手のプロフィールページに移動して「報告」を開いて手順に従えばよい。

Tinderはアプリの双方向性を高めるために各種のビデオ機能を実験してきた。なんといってもビデオチャットは、人々がつながるために最も有効かつ誰もが手軽に利用できるメディアだ。

もっともビデオの新機能には成功と失敗が混在している。2018年に登場した自己紹介のために2秒間のビデオをループさせるTinder Loops(未訳記事)は現在も人気だ。 しかしアプリ内イベントのSwipe Night(未訳記事)は新型コロナウイルスの流行以降、休眠状態(未訳記事)となっていた(最近、一部の国で復活させるようだ)。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Tinderデートアプリ新型コロナウイルス

画像クレジット:Tinder

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

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TechCrunch Japan

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