JSONベースのLottieアニメーションプラットフォームを提供するLottieFilesが、シリーズAで900万ドル(約9億3500万円)を調達した。このラウンドを主導したのはMicrosoft(マイクロソフト)のベンチャーキャピタル部門であるM12で、以前に投資していた500 Startupsが参加した。
サンフランシスコとクアラルンプールを拠点とするLottieFilesは、2018年に設立された。プラットフォームにはLottieの作成、編集、テストをするツールと、アニメーションのマーケットプレイスがある。同社によれば、ユーザー数はAirbnbやGoogle、TikTok、Disney、Netflixなどおよそ6万5000社、100万人で、前年比で300%成長しているという。今回の調達で、これまでの調達金額の合計は約1000万ドル(約10億4000万円)となった。
LottieアニメーションはGIFやPNGより容量が小さく、スケーラブルでインタラクティブという利点もある。Airbnbのエンジニアが6年前にオープンソースのライブラリとして公開し、アプリ開発者の間ですぐに人気となった。Lottieファイルは公開後に追加でコーディングや編集をしなくてもさまざまなプラットフォームで利用できるからだ。
LottieFilesの共同創業者でCEOのKshitij Minglani(シティジ・ミングラニ)氏はTechCrunchに対し、同社はもともとデザイナーと開発者のコミュニティとしてスタートし、その後ツールやインテグレーションなどのリソースを追加したと説明した。新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大による外出禁止期間にマーケットプレイスを開設し、収益の70%をクリエイターに直接支払っている。仕事を受けることができるアニメーターのリストもある。
LottieFilesのコアとなるプラットフォームとツールはまだ収益を上げていないが、2021年後半には収益化する計画だ。ミングラニ氏は「デザインと開発にかかる貴重な時間を大幅に削減できるような革命的なフォーマットが出現して業界全体を破壊することは滅多にありません。早い段階で収益化したためにLottieが採用されないという事態を避けようと考えていました」と述べた。
新たに調達した資金は、同社のインフラストラクチャを拡大し、ユーザーベースを世界的に増やすプロダクトロードマップのために使われる。
カテゴリー:ソフトウェア
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画像クレジット:LottieFiles
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(翻訳:Kaori Koyama)