フリーランスのマーケットプレイス「Fiverr」が単発だけでなくサブスクでの支払いプランも開始

Fiverrのマーケットプレイスで、フリーランスはこれまでにはなかった方法で支払いを受けられるようになる。3カ月または6カ月のサブスクリプションだ。

Fiverrに登録しているフリーランスは、この機能により毎月所定の業務をする。注文者に割引を提供することもできるが、必須ではない。発注者もフリーランスもいつでもキャンセルでき、サブスクリプションの残りの月は費用が発生しない。ただし発注者が1カ月だけなのに割引を受けようとしてサブスクリプションを使うことのないように、キャンセルは2カ月目以降に限られる。

FiverrプロダクトマネージャーのNatasha Shine-Zirkel(ナターシャ・シャイン-ツィルケル)氏は筆者に対し、Fiverrは「1回、またはプロジェクト単位」でフリーランスに仕事を依頼するマーケットプレイスとして定評を得ているが、継続的な仕事の発注も増えてきたと述べた。そこで同社は継続的な仕事の発注と支払いをしやすくしようと考えた。

同氏によれば、サブスクリプションを申し込む企業は「質の高いフリーランスと長期にわたる関係を築く」ことができ、「仕事の要件を毎回入力する手間も省ける」という。フリーランス側は業務量と収入を予測しやすくなる。

Fiverrのサブスクリプションは、ソーシャルメディアマーケティングやSEO、ナレーターなど8つの分野で同社が「トップフリーランス」と認めた人が利用できる。

シャイン-ツィルケル氏は、「質が高くすでに関係を築いているフリーランスから学ぶ」ために小規模に始めたと述べた。最初にサブスクリプションを開始した分野は長期的な仕事とプロジェクト単位の仕事が混在していることが多く、「発注者とフリーランスがこの機能をどのように使うか」をさまざまな状況で観察できるという。

同氏は「まだ始まったばかりです」とも表現する。Fiverrは今後この機能を多くの分野の、多くのフリーランスに公開していく予定だ。

Fiverrはサブスクリプションの開始に加え、長期の業務に関する「マイルストーン」という機能も発表した。これは大きな仕事を分割し、マイルストーンが完了するたびに発注者が支払いをする方法だ。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Fiverrフリーランス

画像クレジット:Fiverr

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(文:Anthony Ha、翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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