クラウド自動化スタートアップのSpaceliftがシリーズAで6.3億調達

クラウドインフラストラクチャの管理を自動化するスタートアップのSpaceliftは、ロンドンのBlossom Capitalが主導するシリーズAの資金調達ラウンドで600万ドル(約6億3000万円)を調達した。ポーランドの投資会社のInovo Venture PartnersとHoxton Venturesも投資している。

ポーランドと米国を拠点とするSpaceliftは「IaC(infrastructure-as-code)」と「policy-as-code」というプラットフォームで、ますます複雑化するクラウドの世界がもたらす機会を利用している。これにより、チームはダウンタイムのリスクなしにより効率的な方法でプロセスを自動化できるという。

共同設立者のMarcin Wyszynski(マーシン・ウォジンスキー)氏は、英国のDeliverooやベルリンを拠点とするスクーター事業者のTIER Mobilityで働いた後、このアイデアを思いついた。Spaceliftは米カリフォルニア州レッドウッドシティに本社を置き、ポーランドのワルシャワにもオフィスを構えている。

ウォジンスキー氏は声明の中で、「クラウドサーバとインフラストラクチャをコードとして使用するように切り替えることは、企業にとってはメリットがあるが、特に分散しているチームにとっては新たな課題が生じます。わずかなミスで大規模なシステム停止やダウンタイムが発生する可能性があり、これは明らかにビジネスに悪影響をおよぼします。Spaceliftはチームがどこにいても自動化、制御、可視化ツールを提供することで、これらの問題を最小限に抑えるように設計されています」と述べた。

Blossom Capitalの共同創設者でありパートナーでもあるImran Ghory(イムラン・ゴリー)氏は、「インフラストラクチャの管理は急成長しているチームにとって継続的な課題であり、非常に多くのチームがリモートで作業するようになったことで、専用の管理ツールプラットフォームの必要性が強調されています」とコメントした。

Spaceliftの競合企業にはHashiCorp(約370億円を調達)やScalr(約7億9000万円を調達)などがある。

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タグ:Spacelift資金調達

画像クレジット:Spacelift

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(文:Mike Butcher、翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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