グーグルが次期Androidアップデート内容を発表、危険なパスワードの警告機能やSMSの送信予約機能が追加

Google(グーグル)は米国時間2月23日、Android(アンドロイド)に搭載される6つの新機能を発表した。パスワードの検査機能とテキストメッセージの送信日時設定機能が新たに搭載された他、画面読み上げ機能「TalkBack」やGoogle マップ、Google アシスタント、Android Auto(アンドロイドオート)といった既存のアプリにも改良が施された。2021年春に導入されるこれら一連の小規模な最新アップデートは、iOSの「ポイントリリース」と似たもので、より大規模なアップデートの周期以外に、Androidに新機能や改善を加えるものだ。

まずセキュリティ面では、このアップデートはAndroid 9以降が作動しているデバイスに「Password Checkup(パスワード・チェックアップ)」と呼ばれる機能を統合させる。これは、ユーザーが入力したパスワードが、以前流出したことがものと一致すると警告を表示する。

この機能は、Androidユーザーがアプリやサービスに迅速にサインインするための「Autofil(自動入力サービス)」と連携して動作し、ユーザーがパスワードを入力すると、Password Checkupがそれを既知の漏洩したパスワードのリストと照合して信頼性を検査する。このリストと合致した場合はユーザーに警告し、変更を促す。

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このプロンプトから、直接Google パスワードマネージャーのページに移動し、これまで保存されたすべてのパスワードを見直して、同様の問題がないか確認することもできる。

この機能を使用するには、自動入力サービスを有効にする必要がある(設定 > システム > 言語と入力 > 詳細設定 > 自動入力サービスとタップし、「Google」が選択されていることを確認)。

今回のアップデートで導入される「メッセージ」の新機能は、頻繁にSMSを利用する人ならAndroidへの乗り換えを検討するかもしれない。それはSMSが発明されて以来、最も求められていた機能の1つ、テキスト送信の日時予約だ。

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この新しいスケジュール送信機能を使えば、いつでも時間がある時に先にメッセージを作成しておき、後でもっと最適な時間になってから自動的に送信するように設定しておくことができる。これは他のタイムゾーンにいる友人や家族、同僚にメッセージを送る場合など特に便利だ。こちらは仕事中でも、あちらは仕事を終えて、眠っていたり家族との時間を楽しんでいるかもしれない時、相手の都合が良さそうな時間を設定しておけば、迷惑をかけずに済む。また、メッセージを送るつもりだったことを夜遅くなってから思い出すことが多い人にも役立つだろう。

この機能を使用するには、いつものようにテキストを書いてから、送信ボタンを長押しして、メッセージを配信する日時を選択するだけ。ただし、Androidのメッセージアプリを最新バージョンにアップデートする必要がある。

今回のアップデートにおける主な改良の1つは、「TalkBack」という名前で知られるAndroidのスクリーンリーダー(画面読み上げ機能)を、目が見えない人や弱視の人にとって、もっと使いやすくすることだ。これまでもTalkBackでは、自分の声とジェスチャーでデバイスをナビゲートすることができ、読み、書き、メールの送信、ソーシャルメディアの共有、注文などを行うことができた。

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アップデートされたバージョン(TalkBack 9.1)では、新たに10を超えるマルチフィンガージェスチャーを採用。テキストの選択や編集、メディアの操作、ヘルプの取得など、一般的なアクションを実行することができるようになる。Googleによると、これはPixelとSamsung GalaxyのOne UI 3以降を搭載するデバイスで機能するという。

Googleは、TalkBackのマルチプルメニューがまぎらわしいというユーザーからのフィードバックにも応え、ユーザーが求めるシングルメニューに戻している。これはコンテキストメニューに対応し、一般的な機能には統一されたアクセスが提供される。

その他の改良としては、右上にスワイプすること25以上の音声コマンドが使える等の新しいジェスチャーが加わった他、読み上げコントロール機能ではページをスキップしたり、見出しのみを読んだり、一字または一句ずつ聞くことができるようになった。

ユーザーは、TalkBackのメニューや読み上げコントロールにオプションを追加または削除したりして、インターフェイスをカスタマイズすることもできる。さらに、TalkBackの点字キーボードにはアラビア語とスペイン語のサポートが追加された。

今春のアップデートではGoogleマップ、Googleアシスタント、Android Autoにも細かな改善が施されている。

マップにはダークモードが追加され、「設定 > Theme(テーマ)」で「Always in Dark Them(常にダークテーマ)」を選択すればデフォルトでダークモードを有効にすることもできる(訳者注:日本語版の表示がどうなるかは現時点では不明)。

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Googleアシスタントのアップデートでは、携帯電話がロックされているときや、部屋の中で手元から離れた場所にある時でもこの機能を使うことができるようになる。Googleアシスタントの設定で「Lock Screen Personal Results」(訳者注:こちらも日本語版の表示がどうなるかは現時点では不明)をオンにした後、必要なときに「Hey Google」と呼びかければよい。

また、Googleによれば、携帯電話がロックされているときに表示されるカードが、ひと目で読みやすいように変更されるという。

そしてAndroid Autoでは、カスタム壁紙の他、トリビアや「Jeopardy!(ジェパディ!)」のような「Hey Google」コマンドを使って音声で起動するゲームが追加される。

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起動画面には、連絡先にアクセスしたり、Googleアシスタントを使って天気の確認や温度の調整などが行えるショートカットも用意される。ワイドスクリーンを搭載するクルマでは、画面を二分割して、運転席側にマップ、助手席側にメディアコントロールを表示すること等も可能になる。

Android Autoの新機能は、Android 6.0以降を搭載しているスマートフォンとそれに対応した車載システムを搭載する車種で「今後数日以内に」利用可能になると、Googleは記している。

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カテゴリー:ソフトウェア
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(文:Sarah Perez、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

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TechCrunch Japan

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