「この川の名前は?」「このお店の開店時間は?」~Googleの新しい検索機能、Location-Aware Searchが答えます!~

さきほどSMX Advancedの最後のレポートをアップしましたが、その余韻も冷めやらぬまま、SMX ParisでGoogleから新しい検索機能が発表されたようです。ユーザーの位置情報から推測することで、目の前にある建築物やお店の情報などを、その名前を告げなくとも、情報を返してくれる機能です。例えば、”この建物の高さ”という質問にも答えてくれるようになっています。音声検索の新しい、魅力的な機能と言えそうです。– SEO Japan

自分の周りにある建築物などについて、たとえその名前を知らなくとも、Googleに尋ねて情報を得ることができるようになった。

「あなたの目の前にあるタワーの高さ」、「あなたがいる場所の近くを流れる川の名前」、「これから入ろうと思っているお店の営業時間」など、Googleの新しい機能である”location-aware(ロケーション・アウェアー)”検索がこうした質問に答えてくれる。しかも、あなた自身が、その建物などの名前を知っている必要はない。

この機能は、昨日行われたSMX ParisでGoogleによって披露された。数週間前にリリースされた比較的新しい機能であり、AndroidとiOSのGoogle検索アプリの両方に対応している。しかし、この機能についてのGoogleからの公式な発表はなかった。そのため、今に至るまで、ほんの僅かな人たちのみが、この機能の存在を知っていたことになる。

検索の未来というセッション内で、Googleの音声検索のディレクターであるBehshad Behzadi氏が紹介してくれた。Behshad氏によると、Googleは特にこの機能に名前を付けていないとのことだ。そのため、私にとっては、”ロケーション・アウェアー検索”がこの機能の名前である。

彼が紹介してくれたいくつかの例をキャプチャし、Twitterでシェアした。下記に掲載しておくので、興味のある方はぜひ見て欲しい。また、後ほどYouTubeにもアップするかもしれない。

How Tall Is This?(この高さは?)

Behzadi氏は2つの動画を紹介してくれた。それぞれ1分程の動画であり、人々がこの機能を使用しているデモ動画だ。最初の動画では、目の前にある教会の高さを尋ねている男性が紹介されている。彼は、”この教会の名前は?”と訪ねており、Googleは位置情報から彼が何について訪ねているかを推測し、最適な答えを返している。

また、同動画内では、その男性がいる場所のレストランが閉まっている。彼は、”このレストランの開店時間はいつ?”と訪ねており、自身の場所の言及はしていない。しかし、Googleはそのレストランの開店時間を返答している。さらに、サンフランシスコのCoit Towerを前にした彼は、シンプルに”この高さは?”と、名前を言及せずに尋ねている。もちろん、彼はそのタワーの高さを知ることとなる。

How Deep Is This Lake?(この湖の深さは?)

2つ目の動画では、女性が今自分がいる公園の名前を尋ねている。さらに、彼女の近くにある湖の深さを尋ね、彼女が見た小さな川の名前も尋ねている。

How Long Is This River?(この川の長さは?)

Behzadi氏自身もこの機能をデモンストレートしている。カンファレンスの建物内から、”この川の長さは?”と尋ねたが、Googleは彼がセイン川の近くにいることを伝え、セイン川の長さを返答している。

Call This Conference Center(このカンファレンスセンターに電話をかける)

別の例で彼は、”このカンファレンスセンターに電話をかける”と尋ねた。Googleはこのカンファレンスセンターの名前を理解し、電話をかけた。

私もこの機能を試してみたが、全て上手くいっている。例えば、エッフェル塔の近くで、”この高さは?”と尋ねてみたが、見事に答えが返って来た。

ロケーション・アウェアー検索の使い方

繰り返しになるが、この機能は数週間前からリリースされている。Googleは公式には発表していないため、この機能を知っている人の数は少ないはずだ。しかし、Android端末でGoogleに話しかければ、確かに機能するはずだ。iOSのGoogle検索アプリの場合も同様だ。iPhoneの場合は、Chromeに話しかけても機能するはずだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「[WATCH] Google’s Amazing Location-Aware Search Finds Answers About Nearby Places」を翻訳した内容です。

自身の端末からいくつか試してみたところ正しく動きました。”When does this store open”というクエリ投げたところ、会社内では複数のお店の候補があがりましたが、近くのコンビニの前では”this store”が”某コンビニ名”に置き換わり、情報を提示してくれました。(コンビニの営業時間を聞くのもおかしいですが。。。)しかし、近くのラーメン屋さんの前ではクエリは変換されませんでした。プレイス情報などが関係しているのでしょうか?兎にも角にも、面白い機能だと思います。観光地に行く時など便利だと思いますし、東京オリンピックまでに普及していれば、色々なサービスが期待できるかもしませんね。

投稿者:

SEO Japan

002年開設、アイオイクスによる日本初のSEOポータル。SEOに関する最新情報記事を多数配信。SEOサービスはもちろん、高機能LPOツール&コンサルティング、次世代SEOに欠かせないインフォグラフィックを活用したコンテンツマーケティング等も提供。 SEOブログながら、ウェブマーケ全般。アドテク、ソーシャル、スタートアップ、インフォグラフィック等。