ウェブマーケティングとは?どのような手法があるのか解説

ウェブマーケティング業界は非常に変化が激しく、新しい手法が次々に出てきます。だからこそ、さまざまな手法を把握したうで、自社の商品・サービスと相性がいい方法を取り入れていくことが重要です。
ここでは、そもそものウェブマーケティングの定義から、具体的なウェブマーケティング手法について解説します。

ウェブマーケティングとはウェブを用いるマーケティングのこと

ウェブマーケティングとは、ウェブサイトやウェブサービスを用いて行うマーケティングを意味します。ウェブを通じて集客を行うことで、自社のブランディングや商品・サービスの購入を促進させます。どれくらいの人がどのページに訪れて、どれくらいの時間滞在していたのか、ユーザー行動を数値で分析しながらマーケティングを行えるのが、ウェブマーケティングの特徴といえるでしょう。

なお、ウェブマーケティングと似た言葉に「デジタルマーケティング」がありますが、この2つは扱う範囲が違います。デジタルマーケティングは、デジタルで得られるあらゆるデータを活用するため、来店データや販売履歴など、インターネットを介さないリアルな活動データも対象となります。一方のウェブマーケティングは、ウェブサイト上のマーケティングのみを扱うため、デジタルマーケティングよりも狭い領域といえるでしょう。

ウェブマーケティングの戦略を立てる

ウェブマーケティングの戦略を立てるには、どうすればいいのでしょうか。4つのステップに分けて、解説していきます。

ウェブマーケティングの戦略立案

STEP1 対象となるユーザー像を考える

まずは、自社の商品・サービスを届けるべきユーザー像を明確にする必要あります。年齢や性別はもちろん、どれくらいの年収があり、どんな家族構成なのか、どんな悩みを抱えているのか、どんな手段で情報を得ているのか、といったイメージを膨らませていくことが重要です。できれば、実際の顧客に対して、インタビューした情報を加えて、より現実に沿ったユーザー像にすることをおすすめします。

ユーザー像が明確になると、ウェブ上でどのような内容のコンテンツを作ればいいのかが見えてくるはずです。対象となるユーザーの気持ちになり、とことん考え抜くようにしましょう。

STEP2 競合をリサーチする

ウェブマーケティングにおいて欠かせないのが、競合のリサーチです。ターゲット層が自社の商品やサービスの利用を検討した場合に、どんな商品・サービスが比較対象となりそうなのか、実際のユーザーの立場となって、まずはウェブ上で検索して情報収集するといいでしょう。

検索結果の上位に出てくる会社は、どんな商品・サービスを展開しているのかを把握して、ユーザーとの接点の持ち方やウェブサイトの作り込みについて把握することで、自社の戦略立案の参考にしていきます。

STEP3 自社の強みや課題を確認する

ユーザー像を定めて、競合のリサーチもできたら、あらためて自社の強みや課題について、明確にする必要があります。

他社と比べてみて、自社の商品・サービスは、どんなところに強みがあり、どんな課題があるのでしょうか。ウェブサイト上の口コミサイトや、SNSでの声をチェックしてみるのもいいでしょう。STEP1でもおすすめしましたが、自社の強みや課題を明確にする上でも、顧客インタビューは効果的です。なぜ自社の商品・サービスを利用しているのか、どのような点に満足しているのか、不満があるのか、インタビューすることで思わぬ発見が出てきます。

STEP4 リソースに合わせて優先順位を決める

自社の強みや課題が明確になれば、どんな方法でユーザーに情報発信をしていくべきか、具体的な施策を考えていきましょう。このときに注意したいのは、優先順位をつけること。

施策を検討していくうちに、あれもこれもと盛り込みがちですが、リソースには限りがあります。複数の施策が出そろった時点で、成果に近い施策がどれか、目星をつけて、優先順位をつけて施策を実行していきましょう。

ウェブマーケティングによる集客施策

ウェブマーケティングは、集客しないことには、なにも始まりません。ウェブマーケティングにおいては、さまざまな集客施策がありますので、それぞれの特徴を押さえておきましょう。

SEO(検索エンジン最適化)

ウェブマーケティングによる集客を考えたとき、まず検討しておきたいのがSEOです。商品・サービスに関係するキーワードを検索したときに、自社サイトのページが検索上位にくるように、最適化を行います。

自社サイトに、どんなキーワードを含めたコンテンツを作成すれば、検索上位にくるのか、コンテンツの切り口や見せ方を考えていきます。

王道は、ユーザーが求める情報をわかりやすくコンテンツ化すること。ただ、それだけでは不十分です。検索エンジンにとってもわかりやすいコンテンツになるように、サイト構造やリンク構造の最適化を行う必要があります。
さらに、SEOにおける最新情報をしっかりキャッチアップしているかどうかも、重要なポイントです。

ウェブ広告

ウェブマーケティングの手法のひとつとして押さえておきたいのが、ウェブ広告です。
Googleなどの検索結果に広告が表示される「リスティング広告(検索連動型広告)」からも、ユーザーをウェブサイトに呼び込むことができます。リスティング広告は、予算内でキーワードに即した広告を掲載してくれます。費用対効果が算出しやすく、費用をかければすぐに始められる手軽さも、リスティング広告のメリットです。

また、ユーザーがウェブサイトを閲覧している際に、表示されるバナー広告も、ウェブサイトへの流入を促すことができます。画像による視覚的なアプローチができるため、テキストのみの広告よりも訴求力が高いといわれています。
自社商品・サービスにマッチした媒体を選別して、どのようなバナー広告を配信するのか、しっかり吟味するようにしましょう。

ウェブ広告によって効率的にユーザーにリーチするには、専門知識は必要になってきます。外注に相談することも検討しながら、ウェブ広告の運用を行ってください。

SNS(ソーシャルメディア)

SNSとは、Facebook、Twitter、Instagram、Tik Tokなどのソーシャルメディアのこと。SNSを活用したマーティングは、利用者が増加したことを考えると、今や主要なウェブマーケティング施策といっていいでしょう。

SNSは、自社の情報を自由に発信できるだけではなく、ユーザーとのコミュニケーションを図れるのが特徴です。自社の商品やサービスの特性を踏まえた上で、どのSNSのプラットフォームを活用して、どのようなコンテンツを発信すべきか検討しましょう。

ウェビナー

ウェビナーとは、インターネット上のセミナーのことで「ウェブセミナー」「オンラインセミナー」とも呼ばれます。自社のことを知らなくても、ウェビナーのテーマに関心のある人たちと接点を持てるのが、ウェビナーのメリットです。
うまく関係性を構築できれば、自社の商品・サービスへ興味につながるでしょう。

ウェブマーケティングにおける接客施策

ウェブマーケティングで集客につなげられれば、あとはいかに成果につなげるかというフェーズに入ります。ウェブマーケティングの接客施策についてご紹介します。

ランディングページ最適化(LPO)

検索や広告などからアクセスしたユーザーが、最初に訪れるページを「ランディングページ」と呼びます。ランディングページには、自社の商品・サービスの特徴を伝えながら、ページ内でコンバージョンできるような仕組みにすることが大事です。

重要なランディングページのパフォーマンスを改善していく施策が「ランディングページ最適化(LPO:Landing Page Optimization)」です。例えば、ランディングページの画像を一般人から著名人に変えたり、画像ではなく動画に変えたりして、ユーザーの関心を引きつけるのも、LPOの一つです。

入力フォーム最適化(EFO)

問い合わせや購入するための入力フォームは、コンバージョンにつながる重要なページです。この入力フォームを改善していく施策が、「入力フォーム最適化(EFO:Entry Form Optimization)」です。
入力フォームで、入力項目が多かったり、決済するまでの手順が複雑だったりすることで、離脱してしまった経験はないでしょうか。
入力フォームでは、必要最低限の情報を取得できるようにしながら、いかにユーザーがストレスなく、入力を完了できるかが大事です。手を抜かずにEFOの施策を行うことで、ユーザーの離脱を防ぎましょう。

メールマガジン

メールマガジンは、登録してくれたユーザーに対して定期的に情報を届けて、サービスや商品の購入につなげるウェブマーケティング施策です。あらかじめ了承した上で、メールマガジンを配信にすることになるため、すでに自社商品・サービスにある程度の関心がある層に向けて情報発信することが可能です。
メールマガジンを通して、価値ある情報を定期的に発信することで、見込み客との関係性を構築していきましょう。

マーケティング・オートメーション(MA)

マーケティング・オートメーションとは、これまで人の手で地道に行っていた定型的な業務や、とても人手では処理できないような膨大な作業を自動化させて、効率を高める仕組みのこと。マーケティング・オートメーションもウェブマーケティング施策に入ります。マーケティング・オートメーションを活用することで、ストレスの少ないマーケティング施策を行っていけるようにしましょう。

AIチャットボット

AIチャットボットとは、​チャット上での人の問いかけに自動で答えを返すプログラムのこと。AIチャットボットでユーザーの声を効率的に拾うことも、効果的なウェブマーケティングにつながります。
人的リソースの削減にもつながるため、今後ますます注目されていくでしょう。

ウェブマーケティングのアップデートをしていこう

ウェブマーケティングには、ご紹介した以外にも、実にさまざまな手法があります。ウェブマーケティングには幅広い知識を収集することと、実施するためのスキル習得が必要不可欠です。
ウェブマーケティングの専門家にアドバイスをもらったり、一部を外注したりしながら、ウェブマーケティングを活用して成果につなげていきましょう。

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