ウェブから集客するには、コンバージョン数を上げていくことが重要です。しかしコンバージョンを何に設定すべきか、具体的にどうやって増やすべきかなど悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では
- そもそもコンバージョン数とは何を指すか
- コンバージョン数とコンバージョン率の違い
- コンバージョン数を確認する時の注意点
- コンバージョン数を増やす方法
について解説します。コンバージョン数を上げてウェブから集客につなげたい方は、ぜひ最後まで一読ください。
コンバージョン数(CV数)とは?
コンバージョン数とは、コンバージョンした数のことです。ウェブにおけるコンバージョンとしては、以下のようなものがあります。
- お問い合わせ
- 資料ダウンロードの申し込み
- ウェビナーの申し込み
上記のようなコンバージョン数が商談の成立や商品の購入などにつながるため、非常に重要な数字です。例えば「お問い合わせ数」をコンバージョン数とした、以下のようなケースを考えてみましょう。
- 月のお問い合わせ数:20件
- お問い合わせから商談につながった数:10件
- 商談から成約した数:5件
お問い合わせ数の25%が成約しているため、お問い合わせ数を増やせば成約数が上がることがわかります。このように利益に直結するため、コンバージョン数の確認や改善はとても重要です。
コンバージョン数とコンバージョン率の違い
コンバージョン率はウェブサイトの流入数に対して、コンバージョンに至った「比率」を指します。そのためコンバージョンした「数」を指す、コンバージョン数とは意味が異なります。
「でも、コンバージョン数さえわかれば売上につながる数値は管理できるのでは?」と思った方もいるかもしれません。あえて断言しますが、コンバージョン率もセットで確認・分析することをおすすめします。
例えば「お問い合わせ」をコンバージョンとした場合、当月のデータが以下のようになっていたとします。
ページ
|
ページに訪れた
ユーザー数 |
ページからの
お問い合わせ数 |
コンバージョン率
|
ページA
|
100
|
10
|
10%
|
ページB
|
1,000
|
10
|
1%
|
2つのページの集客を強化して、それぞれページに訪れるユーザー数を1,000人増やした場合を見てみましょう。
ページ
|
ページに訪れた
ユーザー数 |
ページからの
お問い合わせ数 |
コンバージョン率
|
ページA
|
1,100
|
110
|
10%
|
ページB
|
2,000
|
20
|
1%
|
問い合わせ数が、あきらかにページAの方が多くなっています。こういった分析は、コンバージョン数だけ見ていても気づきにくいです。同じ改善を行ったとしても得られる効果が大きく異なるため、コンバージョン率もセットで分析することをおすすめします。
コンバージョン数を確認するときの注意点
コンバージョン数を確認するときは、ツールの設定に気をつけなければなりません。
例えばGoogleアナリティクスでは、「目標ページに到達したユーザー数」をコンバージョンに設定できます。しかし、これでは「経由したページごとに、どれぐらいユーザー数が残っていたのか」まで詳しくはわかりません。
逆に経由するページを登録しておけば、それぞれのユーザー数を確認できます。例えば「お問い合わせ完了」をコンバージョンに設定した場合は、
- お問い合わせ画面
- 入力内容の確認画面
- お問い合わせ完了画面
をそれぞれ設定しておくことで、「お問い合わせフォームを入力せずにページを閉じたユーザー数」などが分析できます。
上記を含めたGoogleアナリティクスのコンバージョン設定方法については、以下をご確認ください!
コンバージョン数を増やす5つの方法
では、コンバージョン数を増やすにはどうしたらいいのでしょうか。ここではイメージしやすいように、「お問い合わせ数」をコンバージョン数として増やす方法を紹介します。具体的な方法は以下の5つですので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
なお、ここでは「お問い合わせ」をコンバージョンとしていますが、他にも考慮すべきコンバージョンポイントが色々あります。積み上げることで最終的な売り上げにつながるため、合わせてご一読ください。
【方法1】トラフィックを増やす
最初に紹介するのは、トラフィック(流入)を増やすことでコンバージョン数も増やす方法です。コンバージョン数が少ない原因の1つとして、そもそもコンバージョンに至るユーザー数が少ないことが考えられます。
例えばお問い合わせページに訪れたユーザーが毎月5人で、お問い合わせ数が0人だった場合はどうでしょうか。いくらお問い合わせフォームを改善したとしても、最大でも獲得できるユーザー数は5人が限界です。
またユーザー数が少ないため、お問い合わせフォームを改善しても効果を検証しづらくなってしまいます。そのため、まずは流入数を増やすことが重要です。
流入を増やす施策として、
- 広告
- SEO
- SNS
など複数の集客経路を作り活用する方法があげられます。
以下の記事で具体的な集客方法について紹介しているので、合わせてご参考ください。
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【方法2】コンバージョンの導線を強化する
トラフィックを増やしてもコンバージョン数が増えない場合は、コンバージョンの導線を強化するのがおすすめです。
例えば、
- 資料ダウンロードボタンの設置数を増やす
- わかりやすいところにお問い合わせボタンを置く
- 限定サービスやクーポンなどお得なキャンペーンを打ち出す
など、訪れた人が少しでもコンバージョンにつながる行動がしやすくする工夫をしてあげるイメージです。
コンバージョンの導線が引けていないと、せっかく見込み客が訪れていても「どこから問い合わせすれば良いのかわからないから、やっぱりいいや」と取りこぼしにつながってしまいます。しっかりと導線を引き、コンバージョン数を増やす工夫をしましょう。
【方法3】LPを改善する
LPを改善する方法になります。広告を回しているのにコンバージョン数が増えない場合は、LPの見直しをするのもコンバージョン数を増やす1つの手段です。
方法1と方法2を合わせたような話になりますが、いくら広告を回して多くの人に見てもらったとしても、ユーザーに刺さるLPでなければコンバージョンにはつながりづらいです。
- ペルソナの見直し
想定しているターゲット(ペルソナ)がズレていないか、実際のデータを見て確認します。例えばGoogleアナリティクスのデータを見ると、年齢層や性別などがわかります。
- ファーストビューの改善
画面を開いた直後の画面を、「ファーストビュー」と呼びます。ファーストビューではページに訪れた人全員が残っているため、改善してボタンクリックなどを促せればコンバージョン数が上がります。
- ヒートマップの分析による改善
読者が離脱したポイントを確認できるのが、「ヒートマップ」です。離脱の多いポイントを改善したり、離脱する前にボタンを設置したりしてコンバージョンの改善に役立ちます。
- CTAの追加
コンバージョンにつながる導線が少ない場合は、CTAを設置して訴求ポイントを増やすのも有効です。CTAとは、読者に行動を促すボタンやバナーなどのことです。
などLPを改善することで、コンバージョン数アップにつながります。
【方法4】入力フォームを改善する
次に紹介するのは、入力フォームを改善する方法です。資料のダウンロードページなどには、名前やメールアドレスなどを入力するフォームがあります。入力フォームに以下のような問題があると、途中で入力をやめて離脱する可能性があるので改善が必要です。
<入力フォームで離脱してしまう原因の例>
- 入力フォームの項目が多い
- 似たような項目があって入力しづらい
- ボタンを押すまで必須で入力する項目がわからない
具体的な改善例としては、以下のような方法があります。
- 名字と名前が別々にある場合はまとめる
- 入力欄の下などに入力方法の見本を記載しておく
- テキスト入力ではなく選択ボタン式に変更する
ユーザーがストレスなく入力を完了できるように改善することで、離脱を減らすことができ、コンバージョン数の増加につながります。
【方法5】インサイドセールスを強化する
インサイドセールスを強化する方法です。インサイドセールスとは、メールや電話などで顧客と接点をもち、興味関心度の薄いユーザーを見込み客に育てる施策です。
例えば、集客に役立つ資料をダウンロードした見込み客に「今なら集客に関する無料相談も行っていますので、お悩みでしたらお気軽にご連絡ください!」と連絡した場合はどうでしょうか。
集客の悩みを相談してもらえたり、実際に回答することで顧客からの信頼感が高まったりする可能性があります。このように顧客と接点を持つことで、商談数の向上などにつながります。
ただしインサイドセールスをする場合は、営業部と事前にすり合わせしておくことが重要です。仮にインサイドセールスをこれまであまり実施していなかった場合、「メールや電話で営業するコストが新たに増える」と営業部に思われてしまうケースもあります。
また、「確度の高い(成約につながりやすい)顧客以外は、営業したくない」と思っている営業担当もいるので、事前にどういった顧客を引き渡すのか、すり合わせしておくことが重要です。これができないと営業部から不満が貯まったり、せっかく渡した顧客にアプローチしてもらえなかったりすることもあります。
コンバージョン数を増やすには現状の見直しから
コンバージョン数は利益に直結する重要な数字です。そのためコンバージョン数が少ない場合は、何らかの改善を図る必要があります。そのため、まずは現状の見直しから行って、改善ポイントを見つけるようにしましょう。
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