データはどこへ行った?

このブログ記事は、2008 年に「Where’s my data?」として英語版のウェブマスター セントラルブログに掲載されたものです。現在も日本の読者の皆さんにとってお役に立つ内容であるため、一部内容を編集して掲載いたします。

ウェブマスター ツールに登録したのは良いけれども、なぜかデータが表示されない、という事態に遭遇したことはありませんか?
  • 登録して何か月も経っているのに、「検索クエリ」は「データがありません」のまま。
  • たくさんリンクを受けているはずなのに、「サイトへのリンク」へ行っても「データがありません」と言われる。
  • サイトリンク は確かに検索結果上に表示されているのに、「URL が無効である」と言われ順位を下げることができない。
何かのバグに違いない... と思う前に、ウェブマスター ツールに登録した URL を確認してみましょう。

ウェブマスター ツールには、様々な形式の URL が登録できるようになっており、登録された URL の形に応じて、そこに対応するデータが表示されるようになっています。例えば Blogger 上にあるブログを登録したいと思った時、googlewebmastercentral-ja.blogspot.com を登録すれば、blogspot.com 全体ではなく、自分のブログに関するデータだけを知ることができるわけです。

この事実が、上記の問題とどう関わってくるのでしょうか。www はサブドメインである、という事実について考えてみましょう。経験的には www の有り無しで表示されるコンテンツが異なることはめったにありませんが、厳密に言えば、http://example.com/ と http://www.example.com/ は異なる URL であって、異なるコンテンツを表示することが可能です。そして、ウェブマスター ツールも、これらを異なるサイトとして扱います。つまり、www.example.com のみが登録されている場合、厳密には example.com のデータは見えないことになります。

それでは、ウェブマスター ツール上で自分のサイトに関するすべてのデータを見るためには、どうすれば良いのでしょうか?
  • www の有り無し両方をウェブマスター ツールに登録してみましょう。
  • site:example.com のように、www なしで site: 検索を行ってみましょう。検索結果には、サブドメイン含め、サイト全体でインデックスされているページ群が現れるはずです。これにより、あなたのサイトのページが www 有り無しどちらでインデックスされている場合が多いのかを確認することができます。
  • www 有り無し両方の登録が済んだら、ウェブマスター ツール上から、www 有り無しどちらであなたのサイトがインデックスされるべきかを 指定することができます。
  • 301 リダイレクト を設定することで、どちらが選ばれるべきなのかを明示しましょう。

たしかに example.com と www.example.com はそっくりな双子に見えます。でも、どんな双子も、一人の人間ではないのです。これを読んだら、まだ設定していない方は、ウェブマスター ツールに www 有り無し両方を登録してみましょう。

ご質問は ウェブマスター ヘルプフォーラム へ投稿していただければと思います。