今週の3分で読めるウェブマーケニュースでは、・ホワイトハウスがSamsungのリツイートに物言い、・クッキーに代わる追跡ツール、・Facebookの自然リーチの低下に意義あり、・Facebookページのコスト計算機、・Google+とLinkedInのパフォーマンス、・デバイス間分析機能、・Upworthyの収益化の仕組み、・圧倒的に高い第三者コンテンツへの信頼感、・PRとソーシャルメディアの未来に関する重要な2本の記事等の話題を伝える。
毎週、経営者の方々が、最新の変化、報道する価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。
他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。
インダストリー
- Yahoo!は独自の動画ネットワークを作り、YouTubeに対抗する計画を練っている。現在、YouTubeの人材の引き抜きが行われているようだ(re/code)。
- クッキーは時代遅れになる。複数のブラウザー、そして、複数のデバイスを使ってインターネットを利用する人が増え続けているため、アクティビティの追跡が困難になりつつある。known(既知)識別子、stable (安定)識別子、そして、statistical(統計) IDが代わりに台頭するだろう(Giga Om)。
プラットフォーム
- Twitterが、密かにAdvanced Search(高度検索)機能を導入している。ユーザーは、具体的な期間、そして、感情を指定した検索を実施することが可能になる(Twitter)。
- Facebookページで交流率を高めるために支払う必要がある金額が掲載されている。また、非常に便利なFacebookページのコスト計算機も提供されている(Shift Communications)。
- Facebookのリーチが低下したため、あるページが、お別れの手紙を綴った。Facebookの広報は、反撃の狼煙を上げ、ユーザーのコンテンツを企業のコンテンツよりも重要視するFacebookの主張を展開した(Eat24、AdAge)。
- 一方、冷静なリアクションを起こし、Facebookもまた企業であり、ニュースフィードの限られたスペースと限られた注目のバランスを取ることに苦戦している点を指摘する人もいる(Inside Facebook、TechCrunch)。
- Tumblrは奇妙なサービスである。Tumblrで広告を掲載する前に、企業はこの点を理解しておく必要がある(Contently)。
- Facebook、Twitter、そして、Pinterestと比べて、Google+とLinkedInは交流と紹介のアクティビティが盛んである(The Next Web)。
計測/基準/ビッグデータ
- 基準と計測においては、最後にクリックされた場所だけでなく、カスタマージャーニー全体を受け入れる必要がある — なぜなら、単一の基準で間に合うほど、インターネットは単純な場所ではない。自分が所有し、貸しているサイトに力を入れるべきである(Occam’s Razor)。
- 関連する記事: Googleが、デバイス間のレポートを提供するユニバーサルアナリティクスをリリースした(Google Analytics)。
法律/人事
- ホワイトハウスが、レッドソックスのデビッド・オルティーズ選手によるオバマ大統領との自分撮り写真に関して、Samsungのプロモーションを糾弾した。同社は、オルティーズ選手と宣伝契約を結んでおり、Twitterのアカウント(@SamsungMobileUS)で大勢のフォロワーとこの写真をシェアしていた。しかし、ジェイ・カーニー報道官は、「原則として、大統領の肖像を商業利用することに反対する」と指摘した(WSJ Washington Wire)。
コンテンツ
- コンテンツマーケティングとストーリーテリングが台頭しているが、社内でブランドジャーナリズムを鼓舞する方法を知りたいなら、この記事に目を通すと良い(AdAge)。
- 宣伝記事、スポンサー付きキュレーション、そして、コンテンツの相談において、企業と力を合わせることで、Upworthyは収益を得ている。DoveやSkypeの涙を誘う動画等が、この取り組みに該当する(Upworthy)。
- InPoweredとNielsenが実施した調査では、当然と言えば、当然の結果が出ている — ブランドが作ったコンテンツやユーザーが作ったコンテンツよりも、第三者のコンテンツの方が信頼されている(Digiday)。
ブックマークする、後で読む、視聴するアイテム
- デジタルへの転換を試みているなら、成功に導く6つの重要な検討事項を確認してもらいたい。長いため、私自身はまだ読んでいないが…(Econsultancy)。
- 顧客を中心に据える。もはや、必須であり、パーソナイライゼーションは当たり前だ。
- 信頼を得る。言っている事と、やっている事に大きな差があるケースが多過ぎる。
- 意義を作り出し、主張を見つける。ブランドは、何かを支持するだけでなく、独自の存在になる必要がある。優れた製品を提供するだけでなく、奥深い意義、そして、強い目的意識が求められる。
- デジタルセンター・オブ・エクセレンス。デジタルセンター・オブ・エクセレンスは、イノベーションを強化し、未来を予測し、初期の選択肢を試し、大規模なシステムを選んで、投資する役目を持つ。
- 新しいマーケティングの5つのE。Engagement(参加を介した交流)、Exchange(交換)、Emotion(感情)、Experience(経験)、Essence(本質)。
- デジタル化を行う。会社をデジタルに変えたいなら、重役がデジタル化の先頭に立つ必要がある。
おまけ
集中して読む必要がある、深い作品をおまけとして紹介する — ブックマークして、時間がある際に読んでもらいたい。デジタルコミュニケーション & デジタルマーケティングの未来に少しでも関心を持っているなら、絶対に読むべきである:
- リチャード・ビンハマー氏が、「PRとコミュニケーションの未来を突き止めよ」の中で、複数の伝える価値のある(すべて読む価値もある)作品をまとめ、コミュニケーションビジネスの未来を推測している。未来は、成功に導くためのデータ、テクノロジー、戦略、統合、内部と外部のコミュニケーションの発展、スキル、そして、トレーニングに左右される(Binhammer Social)。
- オーギー・レイ氏は、「ソーシャルメディアマーケティングの常識は全て誤り」の中で、ソーシャルメディアに関する一般的な見解を分析し、ソーシャルメディアはマーケティングのチャンネルではないと示唆している(Experience: The Blog)
この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital April 2 2014」を翻訳した内容です。